皆様、こんにちは!
デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
前歯の変色が気になって、笑顔に自信を持てないというお悩みをお持ちではありませんか?
変色の原因は着色汚れやむし歯、加齢などさまざまですが、治療法もホワイトニングなどの薬剤を使用した治療、歯を削る治療など多岐にわたります。
今回は、変色した前歯の治療法や前歯が変色する原因、予防法について詳しく解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
歯を削る治療法は確かに即効性がありますが、歯が不健康になっていくリスクもあります。
そのため、当院ではティーシーズやホワイトニングなど「削らない」「歯に優しい」治療法をおすすめしております。
デンタルサロン・プレジールでは、無料オンラインカウンセリングも実施しております。
お一人おひとりのお悩みに寄り添い、最適な解決方法をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
\施策実績7600件以上/
目次
変色した前歯の治療法
変色した前歯の治療法は下記のとおりです。
- ホワイトニング
- ウォーキングブリーチ
- メタルフリーの詰め物・被せ物
- ラミネートベニア
- ティーシーズ
- セラミックの被せ物
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ホワイトニング
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用して歯を白くする施術方法です。
神経が失われている歯の場合は、歯の内部に薬剤を注入し、神経が生きている歯では、歯の表面に薬剤を塗布します。
いずれも天然歯に対して効果が期待できる方法です。
ホワイトニングの魅力は、汚れや加齢による黄ばみなど、さまざまなタイプの変色に対応できる点です。
ただし、抗生物質の使用によって引き起こされる「テトラサイクリン歯」のように、強い変色を伴うケースでは、効果が十分に得られない場合もあります。
ホワイトニングがおすすめの方や、ホワイトニングをするメリットについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチは、歯の神経を取ったあと神経が通っていた管に直接ホワイトニング剤を注入し、歯を内側から白くする治療法です。
歯の色を定期的に確認しながら薬剤を交換し、理想の白さに達した段階で薬剤を除去して、最終的に蓋をして治療を完了します。
求める白さや歯の状態には個人差があるため、治療期間は約1ヵ月と比較的長めになります。
漂白作用を持つ過ホウ酸ナトリウムと約30%の過酸化水素を混ぜたものを歯の内部に入れた後、その上を再びプラスチックでしっかりと封鎖します。
薬剤が徐々に歯の着色成分を分解し、時間をかけて歯が白くなっていきます。
歯の厚みや着色の度合いにより、白くなるスピードには個人差があります。
隣の天然歯と色が一致するまで調整を繰り返し、満足いく白さになった時点で薬剤を取り除き、プラスチックで最終的に穴を塞げば治療は終了です。
ウォーキングブリーチの場合、時間経過によって歯の色が褐色〜黒く変色する場合があります。
メタルフリーの詰め物・被せ物
金属の被せ物が原因で歯や歯茎が黒ずんでいる場合は、メタルフリーの詰め物や被せ物に交換することで、変色を防ぎつつ自然な美しさを取り戻すことが可能です。
金属が唾液などと反応して溶け出すことが黒ずみの原因となるため、セラミックやジルコニアといった金属を使わない素材を選ぶことを検討しましょう。
ただし、セラミックやジルコニアは歯を削る必要があるため、歯の強度が弱くなります。
銀歯などの金属を使わない「メタルフリー治療」については、下記の記事で詳しく解説しています。
参考記事:金属を使わない「メタルフリー」治療とは?
セラミックの被せ物
変色した部分を含む歯を削り、その上にセラミック製の被せ物を装着する方法です。
セラミックは高い耐久性を持ち、時間が経過しても変色しにくい特性があり、自然な白さと透明感を長期間維持できます。
一方で、セラミックの被せ物を行う際には、治療対象の歯を大きく削る必要があります。また、一度装着したセラミックは取り外しや修正が難しいことに注意が必要です。
オールセラミックは前歯治療に向いているのかなど施術前に知っておきたいことについては、下記の記事をご覧ください。
参考記事:オールセラミックは前歯治療におすすめ?施術前に知っておきたい3つのこと
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、前歯の表側に装着する付け爪のような見た目の薄いチップのことです。
歯の見た目の色やすき間を改善できます。歯を削る必要があるものの、その量は極力抑えることが可能です。
しかしながら、わずかではあるものの健康な歯を削る必要があり、治療したところを元に戻すこともありません。
使用する素材はセラミックやジルコニアが主です。
ラミネートべニアについては下記の記事を参考にしてください。
参考記事:ラミネートべニアとは?
ティーシーズ
ティーシーズは、ラミネートベニアと似ていますが、歯を一切削ることなく、薄いチップを歯の表面に貼りつけます。
ティーシーズは歯を削ることなく歯並びや色、形を改善します。
ただし、デメリットもあります。
噛み合わせが悪い歯、出っ歯には不向きで、人工歯が外れる可能性があります。
また、色の調整が難しく、1本や小数歯では隣の歯との色を合わせるのが難しくぴったり合わない場合もあります。
さらに、治療には2週間が必要です。
メリットは、歯を削らないためダメージを抑えられ、短期間で美しい歯並びが手に入る点です。
特にホワイトニングの効果を実感できなかった方や複数の歯を治療する場合に適しています。
ティーシーズは即日で修理が可能なため、トラブルが起きたとしても、その影響を最小限に抑えることができます。
また、ラミネートベニアは削っているため元の歯には戻せない一方で、ティーシーズは一切削らないため、仮に矯正治療のような他の治療を行うことになったとしても、チップを外すだけで元の状態に戻せます。
一般的なラミネートべニアとティーシーズの違いについては、下記の記事をご覧ください。
前歯が変色する原因
前歯だから特に変色しやすいわけではありません。歯は、下記のような原因で変色します。
- 飲食物による着色
- タバコのヤニによる着色
- 一部の抗生物質の影響
- 歯の神経を失った
- むし歯ができている
- 歯石が付着している
- 加齢の影響
- レジンの詰め物が変色した
歯が変色する原因と、その対処法について解説します。
飲食物による着色
コーヒーやお茶、ワイン、カレーなど、ポリフェノールを多く含む飲食物は、歯の表面にステイン(着色汚れ)を付着させる原因となります。
歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる、歯を酸から保護する膜があり、ポリフェノールがこのペリクルと結合することで、茶色く着色してしまうのです。
茶色く着色した歯は、通常の歯ブラシでは完全に取り除くことが難しいですが、歯科医院のクリーニングで除去できます。
クリーニング後も歯の色が気になる場合は、歯の内部が着色している可能性があります。
そのような場合には、ホワイトニングを行うことで、歯を内側から白くし、自然で美しい見た目を取り戻すことができます。
タバコのヤニによる着色
タバコのヤニ(タール)は歯の表面に付着し、最初はうっすらと茶色い汚れとして現れますが、時間が経つにつれて濃くなり、やがて真っ黒に変化することがあります。
タールは非常に粘着性が高く、一度歯に付着すると、通常の歯ブラシでは簡単に取り除くことができません。
また、タールが蓄積することで、歯と歯の間や歯の表面全体が徐々に黒ずんでいきます。
タバコによる着色を取り除くためには、歯科医院での専門的なクリーニングが効果的です。
歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使用し、歯の表面や歯と歯の間の細かい部分に付着したタールを徹底的に除去します。
一部の抗生物質の影響
テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質は、特に歯の形成時期に大量に摂取すると、副作用として永久歯が灰色や茶色っぽい色、または横縞模様に変色して生えてくることがあります。
かつて、風邪薬として頻繁に使用されていましたが、現在では使用量が少なく、主に40代から50代の方によく見られます。
テトラサイクリン歯の変色を改善するには、以下の5つの治療法があります。
- ホワイトニング: 歯に薬剤を塗布し、変色が軽度の場合に効果的。ただし、強い変色には効果が薄く、継続的なメンテナンスが必要です。
- マニキュア(歯面コート): 歯の表面に樹脂を塗る手軽な方法ですが、剥がれやすく定期的なメンテナンスが必要です。
- ラミネートベニア: 表面を削りセラミックを貼る方法で、強い変色にも対応。ただし歯を削る必要があります。
- クラウン: 歯を削り人工歯を被せる方法で、歯並びも改善可能。ただし、神経を取る必要がある場合もあります。
- ティーシーズ: 歯を削らずに人工歯を貼る方法で、負担が少ないのが特徴です。
テトラサイクリン系抗生物質による歯の変色に対しては、歯を削らないうえに高い効果が期待できる治療法のティーシーズがおすすめです。
歯の神経を失った
虫歯が大きく進行した場合や、転倒などで歯を強くぶつけた際には、神経を取る治療が必要になることがあります。
治療後、問題なく日常生活を送れる場合でも、時間が経つにつれて神経を取った歯が黒く変色してくることがあります。
健康な歯では、神経と細かい血管が歯の内部を通り、栄養を供給しています。
しかし、神経を取ると血液循環が停止し、歯の中に残った血液やコラーゲンが変色してしまいます。
その結果、歯全体が黒ずんだ色調になるのです。
このような神経を取った歯の変色を改善するためには、以下3つの治療法があります。
1つ目はウォーキングブリーチです。歯の裏側から直接ホワイトニング剤を歯の内部に注入し、ゆっくりと白くしていきます。
2つ目の治療法は被せ物を装着する方法です。変色した歯を削り、土台を作った上で、その上にセラミックやジルコニアなどの耐久性に優れた素材を被せます。
歯を削るため、どうしても歯の寿命が縮まります。
3つ目の方法はティーシーズです。ティーシーズは歯を削らず、見た目を改善したい方に特に適しています。
「早く白い歯を手に入れたい」「歯を削りたくない」とお考えの方には、当院の「ティーシーズ」がおすすめです。
ティーシーズは、歯を削らずに表面へ人工歯を貼り付ける治療法で、最短2回の来院で完了します。
体への負担が少なく、薬品に抵抗がある方でも安心して受けられる点が大きなメリットです。
むし歯ができている
歯が黒く見える原因として虫歯が挙げられます。
特に、虫歯が深く進行している場合、歯の内部にある象牙質まで影響が及び、黒っぽく透けて見えることがあります。
早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
治療は進行段階によって治療法が異なりますが、初期段階であれば虫歯の部分を削り取り、樹脂を使って詰める処置だけで済む可能性があります。
治療の際には麻酔を行うため、痛みを感じることはほとんどありません。
歯石が付着している
毎日の歯磨きで磨き残しがあると、それをエサに細菌が繁殖し、歯垢(プラーク)が形成されます。
歯垢を放置しておくと、2~3日で石のように硬くなり歯石へと変化します。
歯石は歯ブラシでは取り除けず、薄い黄色をしているため、歯が黄色く見えることがあります。
歯石が付着している場合は、歯科医院でのクリーニングがおすすめです。
専用の機械を使って一本一本丁寧に汚れを取り除くことで、元の綺麗な歯の状態に戻せます。
また、クリーニングは虫歯や歯周病の予防にも効果的です。
加齢の影響
加齢による歯の黄ばみは、誰にでも起こり得る自然な変化です。
原因は、歯の外側を覆うエナメル質が年齢とともに摩耗して薄くなることにあります。
エナメル質が減少することで、歯の内側にある象牙質が透けて見えやすくなります。
象牙質はもともと黄色味を帯びた色をしており、加齢とともにその色がさらに濃くなる傾向があるため、歯全体が黄ばんで見えるようになります。
加齢による黄ばみは、ホワイトニングで改善することが可能です。
ホワイトニングは歯の内部から色を明るくするため、エナメル質や象牙質の変色を効果的に解消できます。
最近では50代や60代の方がホワイトニングを選ぶケースも増えています。
レジンの詰め物が変色した
レジン(歯科用プラスチック)は、歯科治療で頻繁に使用される合成樹脂の一種で、特に虫歯治療や歯の修復に広く用いられています。
その見た目が自然であり、保険適用による経済的なメリットもあることから、特に前歯の詰め物としてよく使用されます。
しかし、レジンには経年劣化や吸水性に起因する変色の問題があります。
まず、レジンが変色する原因の一つは経年劣化です。
長期間にわたり紫外線を浴びると、レジンの分子構造が変化し、色が変わることがあります。
また、酸化反応によっても変色が進むため、レジンと天然歯の境目が目立つようになります。
さらに、レジンには吸水性があるため、飲食物からの色素が浸透しやすい特性があります。
たとえば、カレーや赤ワイン、コーヒー、紅茶といった色の濃い食品や飲料を摂取すると、レジンがそれらの色素を吸収し、徐々に着色が進みます。
このような問題が生じた場合は、歯科医院での対応が必要です。
変色した詰め物を取り替えたり、定期的なクリーニングを行ったりすることで、見た目の美しさを取り戻すことができます。
前歯の変色の予防法
前歯の変色は、下記の方法で予防できます。
- 正しい口腔ケアを継続する
- 定期的に歯のクリーニングを受ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
正しい口腔ケアを継続する
正しい口腔ケアを習慣化することは、歯の変色を防ぐための基本中の基本です。
特に、コーヒーやお茶、赤ワイン、カレーといった色素が濃い食品や飲み物を摂取した後は、可能な限り早めに歯をブラッシングすることが重要です。
また、フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の表面をコーティングし、汚れが付きにくくなる効果が期待できます。
定期的に歯のクリーニングを受ける
歯のクリーニングによって、着色汚れはある程度落とすことができます。
定期的に歯科検診と歯のクリーニングを受けることで、歯の健康を保ちつつ歯の変色を防ぐことが可能です。
黄ばみや黒ずみなど歯の色について詳しく知りたい方は、下記の記事をぜひご覧ください。
参考記事:歯の色はどうやって決まる?黄ばみ・黒ずみの違いや改善方法を解説
まとめ
前歯の変色は、見た目の印象に大きな影響を与えますが、原因を正しく理解し、適切な治療や予防を行うことで改善や防止が可能です。
デンタルサロン・プレジールの「ティーシーズ」は、歯を削らずに自然で美しい仕上がりを実現する独自の技術です。
歯を削ることがないため、歯の健康を損なわず、長く美しさを保つことができます。
前歯の見た目を改善しながら、歯の寿命を守りたいとお考えの方は、ぜひデンタルサロン・プレジールにご相談ください。
\白い歯で笑顔に自信を/
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。