みなさんは歯ブラシの使い方、ちゃんとできていますか?
今回は歯の正しい磨き方と、歯ブラシ以外に使うと良い器具をご紹介します!
歯の磨き方
自分ではしっかりと磨いたつもりでも、意外と磨き残しが多いものです。まず多いのが、歯と歯茎の境目の磨き残し。歯茎はデリケートなので、やさしく時間をかけて磨きましょう。
また、奥歯の磨き方が分からない、という方も多いです。
奥歯は歯を閉じて、口と歯ブラシの柄の部分が直角になるくらいの角度にすると、歯の奥をしっかり磨くことができます。そして、歯と歯の間や噛み合わせ部分も忘れずに磨くようにしましょう。
そして、歯磨き粉選びも重要です。「フッ素」という成分に注目しましょう。フッ素は歯に作用すると、フルオロアパタイトという非常に安定した結晶構造を持つようになり、歯質が強化され、酸に強く虫歯になりにくい歯になります。
また、虫歯菌(歯垢)の出す酵素によって酸が作られる過程をブロックしたり、フッ素自身抗菌作用を示します。また、再石灰化の効果により、唾液中のカルシウムやリン酸を歯に吸収させ、初期の虫歯を治すサポートをしてくれます。ここで注意したいのが、口のゆすぎ方。ゆすぎすぎると、せっかく付着したフッ素も取れてしまいます。口をブクブクとゆすぐ際も、2〜3回程度を軽めに行うようにしましょう。
歯ブラシ以外のケアについて
1.デンタルフロス(糸タイプ、柄付き)
フロスは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)や食べカスなど、磨き残しのケアをするのに最適なオーラルケア商品です。柄付きタイプのフロスは、糸楊枝とも呼ばれていますね。このフロスは、歯を磨いた後に、歯と歯の間をノコギリのように左右・上下に擦ることで、歯ブラシでは届かない歯と歯の間の狭い隙間を磨くことができます。
2.歯間ブラシ
こちらも、用途はフロスと同様です。奥歯を磨く時は歯を閉じた状態にして、ブラシ部分を歯間部に挿入し、左右に数回、左右に動かすことで磨くことができます。歯間ブラシの方がフロスよりも「ブラシ」として毛先があるので、プラークの除去の効果はこちらの方が高いという統計データもあるようです。
3.タフトブラシ
あまり聞きなれない名前ですが、タフトブラシとは、毛束が1つの小さなヘッドの歯ブラシです。こちらも歯と歯の間の磨き残しとして使用できますが、それ以上に奥歯や歯の周りなど、歯を1本1本丁寧に磨きたい方にオススメです。
歯磨きが終わったら「MIペースト」で更なるケアを!
最後に、歯磨きが終わってから「MIペースト」を使うとより効果的!このMIペーストというのは、歯の原料になるミネラルが豊富に入っているペーストで、カルシウム・リンの補給や、酸性に傾きやすい口腔内を中性に戻してくれる効果があります。
使い方としては、歯ブラシや綿棒などに1cmほどペーストを取り出し、歯全体に行き渡るように塗っていきます。塗り終わったら、そのまま3分ほど待ちます。唾液が溜まると思いますが、できるだけ吐き出さないで我慢しましょう。そして、3分ほどしたら溜まった唾液を吐き出し、可能であればその後30分ほど飲食をしないでおくと、MIペーストの成分がしっかりと歯に染み渡ります。
このMIペーストとフッ素入り歯磨き粉、そしてオーラルケアのしっかりした歯磨きの相乗効果で、歯をより清潔で健康に保つことができますよ♪
※「MIペースト」は牛乳由来の成分「ガゼイン」が含まれているので、乳製品アレルギーの方はご使用を控えてください。
磨き残しが多いと、歯肉炎や歯周病の原因となってしまいます。最初に記述したように、歯と歯の間や、噛み合わせ部分も、磨き残しがないように順序を決めて磨くようにしましょう!
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。