1.矯正治療とは
歯列矯正治療とは、その名のとおり乱れた歯列や咬合(かみあわせ)などの異常を改善するために歯科医師や歯科矯正医が行う治療です。
清掃性を向上させることで、虫歯のリスクを可及的に軽減させ、プラークコントロールを行いやすい環境下にすることで、日本人の8割が罹患しているという歯周病のリスク回避もねらえるものです。
単に見た目の美しさだけでなく、噛み合わせの機能性や口腔内の健康にも良い影響を与えることができます。
2.方法
治療の方法は、矯正医が行うものと、一般歯科の先生が行うもの、あるいは患者様の年齢により学童期の矯正なのか成人矯正なのか・・・など、方法を分類することは難しいと近年では言われています。
患者様の目線ベースで分類すれば歯列全体を動かす全顎矯正と、一部の歯を動かす部分矯正に大別されます。
それぞれにマウスピースを用いた方法とワイヤーを用いた方法があります。
マウスピースの素材によってもプレートタイプのものから患者様ご本人が毎週1回ご自身で調整する床型のものなど様々な方法があります。また、ワイヤーをつける部位によって表側だと唇側矯正と言い、見えない裏側だと舌側矯正と呼ばれて大別されています。また、部分矯正の場合は、動かす歯の本数によりマウスピースの型、形にバリュエーションがあります。
ワイヤーで行う部分矯正も同様に多くのワイヤーのタイプ(フック型やアップライトコイル型)があります。
- ブラケット矯正治療:
歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、それらをワイヤーで結んで歯を正しい位置に移動させる方法 - ワイヤー矯正治療:
ブラケットを使用せず、ワイヤーだけで歯を動かす方法 - リンガル矯正治療:
歯の裏側に装置を取り付けて歯を動かす方法で見た目が自然であるため、目立ちにくいというメリットがあります。 - 透明なマウスピース矯正治療:
マウスピースを使用して歯を動かす方法、見た目が自然であるため、目立ちにくいというメリットがあります。 - 矯正外科手術:
歯列矯正治療だけでは改善できない場合に、歯を削ったり引っ張ったりする手術を行う方法です。
3.大人の矯正、子供の矯正のメリットとデメリット
大人と子供の矯正についてその開始時期で常に賛否がわかれるところですが、矯正治療そのものは青春期の早い時期、つまり中学生にあがる前にはじめておく、早い子であればその前に半分終わっているくらいが望ましいと考えられています。
これは、メリット、デメリットにつながりますが、開始時期が早ければ早いほど、口腔内に萌出してきた永久歯をキャッチすることができ、正しい位置に配列誘導することができます。
つまり抜歯という最大のデメリットを減らすことができるという考えです。
しかし、早目に開始した場合に、十分気をつけなければならないのは、ご本人の低年齢による「あきやすい、歯を磨かない、壊してしまう」など学童期の精神面へのケアが難しいとも言われています。また、早期に開始した分、治療の期間が5年以上にわたる事も多いため、専門医での十分なケアが必要です。
4.費用
- 成人:全顎矯正→約¥850000~¥900000、部分矯正→約¥4200000~¥450000
- 子供:全顎矯正→約¥600000~¥800000、部分矯正→約¥300000~¥400000
5.痛み
矯正治療には、治療期間中に痛みや不快感を感じることがありますが、個人差があります。
ブラケット矯正治療ヤワイヤー矯正治療では、装置が歯に力を加えることで歯を移動させます。その為、装置が初めて取り付けられたときや、調整のたびに痛みを感じることがあります。また、ブラケットやワイヤーが口の中の粘膜を刺激して口内炎を引き起こすこともあります。
透明なマウスピース矯正の場合、マウスピースが歯にフィットしているため、初めて取り付けた時に違和感や痛みを感じることがあります。
6.まとめ
多くの我慢を強いられ、また何よりも時間がかかるのが矯正治療です。
患者様の目的とゴールが何なのか、何を得たいのかで選ぶ治療方法がかわります。
ティーシーズは2回の来院で多くの患者様が歯並びだけではなく、色の悩みも両方改善されています。ご自身の歯を削る事なく、また時間もかからず、歯を抜くこともなく、美しい口元を手に入れることができるのがティーシーズです。
ティーシーズはシミュレーションを体験することができ、仕上がりの雰囲気を鏡で見て判断することができます。
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。