テトラサイクリン変色歯が気になる方のために

テトラサイクリン(抗生物質)変色歯とは

テトラサイクリン変色歯とは、妊婦や授乳中の母親、および永久歯の形成期(出生直後~小学校入学前後の8才頃)までの小児がテトラサイクリン系抗生物質を多量に投与された場合の副作用として歯の着色を引き起すといわれています。

テトラサイクリン(抗生物質)変色歯の原因

変色のメカニズムは、形成中の歯に含まれるCa(カルシウム)とテトラサイクリンが結合して歯に沈着します。 歯に沈着したテトラサイクリンは紫外線に当たることにより酸化して色が濃くなり、通常の歯の色とは異なる色を生じます。 色のタイプは主にグレー系統、イエロー系統からブラウン系統にわかれます。

日本におけるテトラサイクリン(抗生物質)変色歯の発症傾向

日本では昭和40年代に生まれた世代に最も多く見られます。 主にマイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬としてテトラサイクリン系の抗生剤が使用され続けました。

その後、歯に変色を生じる事が認められたため、テトラサイクリン系の抗生物質を使用する事は少なくなっています。

但し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみテトラサイクリン系の抗生剤を処方される場合があります。

従って、少数ではありますがテトラサイクリン(抗生物質)変色歯が今現在も発症し続けている理由なのです。

☆テトラサイクリン系抗生剤の説明書の内容抜粋

ミノマイシン(ミノサイクリン)カプセル
医薬品添付文書改訂情報「医薬品医療機器情報提供ホームページ」
http://www.info.pmda.go.jp/

[効能・効果に関連する使用上の注意]

  1. 胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがある。また、動物実験(ラット)で胎児毒性が認められているので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
  2. 小児(特に歯牙形成期にある8歳未満の小児)に投与した場合、歯牙の着色・エナメル質形成不全、また、一過性の骨発育不全を起こすことがあるので、他の薬剤が使用できないか、無効の場合にのみ適用を考慮すること。

テトラサイクリン(抗生物質)変色歯に対する従来の治療法

ホワイトニング

ホワイトニングとは薬剤を使用して歯を白くする方法です。神経が死んでしまっている場合は歯の内側に薬剤を注入し、歯が生きている場合は表面に薬剤を塗っていきます。いずれも天然の歯に対して有効な方法です。 汚れや加齢などさまざまな変色に対応できるのが魅力ですが、抗生物質が原因であるテトラサイクリン歯など、強く変色してしまっている場合は対応できないこともあります。

方法歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くさせます。
利点歯を削らずに施術可能。
欠点変色の程度にもよりますが、テトラサイクリン変色歯の場合、白くなる度合いが低い。定期的なメンテナンスが必要。

マニキュア(歯面コート)

方法爪に塗るマニキュアの様に歯の表面に白い樹脂を塗る。
利点歯を削らずに施術可能。
自分で出来るタイプもある。
欠点マニキュアの種類にもよりますが、接着力が弱いため比較的短期間でのメンテナンスが必要。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面をうすく削り、そこにセラミック製のシェル状のものを貼り付ける方法です。ホワイトニングが効かないような強い変色にも対応でき「ホワイトニング以上に歯を真っ白にしたい」というニーズにも応えられます。

方法歯の表面を一層削り、セラミック製のシェルを歯に貼ります。
利点削った厚みと同程度の厚さのシェルを貼るので違和感はほとんどない。
欠点歯を一層削るため、もとの歯には戻れません。
歯ぎしりや食いしばりが強い場合には特にお勧めしません。

セラミッククラウン

セラミッククラウンとは、セラミック(陶器)でつくられた被せ物を歯の上にすっぽり被せてしまう方法です。ただし、元の歯を削って小さくする必要があります。

方法歯を全周にわたり削り、削った厚み分を歯に被せます。
利点もとの歯と同じ位置に被せるので違和感はほとんどない。歯並びに凹凸がある場合は歯の向き(軸)を変えることも出来る。
欠点歯を全周にわたって削るため、もとの歯には戻れません。
歯の向き(軸)を変える場合は神経をとる必要がある。

テトラサイクリン(抗生物質)変色歯にティーシーズができること

ティーシーズは健康な歯を削らずに、歯の表面にシェル状の白い人工の歯を貼ることにより、テトラサイクリン変色歯の色をカバーします。

テトラサイクリン(抗生物質)変色歯でお悩みの方は、上下の歯に変色を生じているため、上下ともティーシーズをご希望される方が多いです。

また、歯並びに凹凸がある場合は、同時に並びを回復させることも可能です。
※下の歯に貼る場合は上下の噛み合わせの状態により施術可能です。

テトラサイクリン(抗生物質)変色歯治療にあたっての当クリニックの歯科医師からのメッセージ

テトラサイクリン変色歯は、歯のCa(カルシウム)とテトラサイクリンが結合してしまったために変色しているだけで、歯自体の健康は保たれています。 虫歯でも何でもない歯を削って治療することは、歯の健康を損なう原因のひとつです。

いつまでも健康な歯で楽しく美味しく食事がとれること、口元を気にせず笑えること、この2つがそろってはじめて、心身ともに健康といえるのです。 今まで、テトラサイクリン変色歯で悩まれていた方々に、是非ティーシーズの技術を知って頂きたいと存じます。

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