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矯正をする前に知っておきたい!施術後の「後戻り」について

2024.04.17

ティーシーズ

マウスピース矯正

口のクセ

歯並び

歯列矯正

矯正治療にはさまざまな種類がありますが、人気の治療はマウスピースを用いた矯正治療と、文字通りワイヤーを用いた「ワイヤー矯正」の2種類です。
※各施術の詳細や選び方はこちらの記事をご覧ください

しかし、この2つに共通する大きなデメリットのひとつに、矯正した歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」という現象があります。今回は、意外と知られていない「後戻り」についてご紹介していきます。

歯列矯正における「後戻り」とは

矯正治療が終わり、そのまま日常生活を送っていると、歯並びが徐々に乱れていくことを指します。

なぜ、この「後戻り」はどうして起きてしまうのでしょうか?

主な原因は二つあります。

  1. マウスピースやワイヤーを外した直後の歯は、まだ周囲の骨が安定せず、歯が移動しやすいため
  2. “口呼吸”、“舌で歯を押す”、“舌圧、咬合圧、嚙み癖”など「習癖(しゅうへき)」と呼ばれる日常生活での癖によって、長時間に渡って歯に力が加わるため

ただでさえマウスピースやワイヤーによる矯正治療は時間や手間がかかるのに、“やり直し“は嫌ですよね。では、どうすれば後戻りを予防できるのでしょうか。

「後戻り」の対策方法

基本的に矯正治療は、この後戻りを防ぐための「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使い、不安定な歯を固定し保持する期間を設けることが前提となります。このリテーナーもマウスピース型、レジン床型など多くの種類があります。※患者様の症例等により選ばれることが多いです
ただし、このリテーナーも基本的に就寝時に装着することをお勧めされますが、理想としては歯磨きや食事以外の時間は装着を続けることが望ましく、また装着期間も1〜3年(※症例により異なります)と、長期間になることが多いです。

施術期間を含めると、皆様が想像している以上に口内に器具を挿入しなければならない時間は多く、実際に施術された方も「こんなはずじゃなかった」という意見が多く見受けられます。

「後戻り」のリスクは一生の付き合い

結論からいうと、この「後戻り」はマウスピース矯正やワイヤー矯正においては切っても切れない関係にあります。
前述したようにリテーナーでの保定期間は症例により異なりますが、保定期間が終わった後も、先ほどの「習癖」のように歯に何らかの力を加えてしまう癖や、加齢による口内環境の変化によっても、後戻りのリスクは存在し続けます。特に歯ぎしり、舌で歯をいじってしまうなどの癖は、意識していてもそう簡単に治るものでもありません。

また、リテーナーは消耗品のため、保定期間中に起こったトラブルで破損してしまったり、経年劣化が起こった場合、作り直す必要がありますので、その分の費用もかかります。

「後戻り」は想像以上に早い

これは症例のため個人差がありますが、リテーナーを1週間忘れていただけで、施術を受けた方ご自身が自分の歯に違和感を感じるケースもあります。こうした短期間での変化のため、リテーナーの修理や作り直しによって外している期間も注意が必要となります。後戻りは時間が経てば経つほどひどくなるので、もし保定期間終了後にリテーナーを外して歯に違和感を感じるようでしたら、早い段階で再度歯科へ行くことをお勧めします。

「後戻り」は意外と知られていない症状

この後戻りは、歯列矯正の経験のある方であればよくご存知だと思いますが、これまで矯正経験のない方々にはあまり知られていません。
これから歯列矯正をしようと考えている方にはぜひ知っておいていただきたい情報です。通常は施術前に医師から説明がありますが、不十分なケースもあるようで、せっかく長い期間をかけて矯正をしたのに、また歯並びが歪んでしまった、と後悔しないようにしましょう。

さいごに

今回は、マウスピース矯正・ワイヤー矯正の注意点である「後戻り」についてご紹介しました。必要以上に怖がることではありませんが、上記の矯正治療では後戻りのリスクがあることをしっかりと認識した上で、施術を選択されると良いでしょう。

最後に当院独自開発の施術「ティーシーズ」についてご紹介しておきます。 もし、生活のスタイルなどの事情で“こうしたリスクがあるなら自分には難しいかもしれない”と考えている方は、「人工歯」を歯の上に貼ることで歯並びを綺麗に見せる審美治療が向いているかもしれません。
この施術であれば、歯列矯正のような長期間治療、リテーナーがいらない、また矯正治療のように元の歯を削ったり、抜いたりするタイプの治療でもありません。もし途中で“自分には合わないな”と感じるようであれば、貼り付けているだけなので、除去すれば他の施術に移行することもできます。

まずは矯正の種類のメリット・デメリットを比較したい方や、ご紹介したティーシーズの詳細に関しましては、ぜひこちらの記事をご覧ください。

リンク:歯並び改善!マウスピース矯正(インビザライン)と各施術の後悔しない選び方

どうか、皆様それぞれに合った歯列矯正を見つけてください。

  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。