鏡に映った自分の顔を見て、ふと唇の色が気になることはありませんか?
リップメイクだけで印象ががらりと変わることもあるように、唇の色は第一印象を左右する重要なポイントです。
例えば、肌寒いときにプールに入って体が冷えると、唇の色が青ざめて不健康な印象になりますよね。反対に、お風呂などで温まったあとのほんのり上気した唇は、健康的で生き生きとした印象を与えます。
唇の色は、食べ物や飲み物の色素沈着、唇を舐めたり噛んだりする癖によっても変化しますが、不調のサインである場合も少なからずあります。唇は血液の状態が反映されやすいため、体の不調が表れやすい部分なのです。
貧血の唇は青白く、体が熱を持っているときの唇はリップを塗ったように赤くなる場合があります。特に注意しなければならないのは、青や紫、黒などの色です。血液がうまく循環せず、血液中の酸素が足りないと、唇は青や紫に変色します。青や紫の状態が進行すると黒に変わりますが、そのときは自覚症状がなくても医師の診察を受けるようにしましょう。
血流が悪くなる原因として、内臓の不調以外に「喫煙」があります。喫煙は毛細血管を収縮させるため、口腔内が貧血状態になって、唇や歯茎の血色に影響します。ニコチンの刺激により、身体の防御作用としてメラニン色素が産生されます。結果的に唇の粘膜や歯茎が黒ずんでしまうのです。喫煙は健康に害を及ぼすだけでなく、外見を不健康な印象にする原因を持っているといえるのです。
唇の色を改善するには、食生活や生活習慣の見直しが重要です。鏡を見てサインに気付いたら、体の状態を客観的に確認してみましょう。
疲れを感じたらゆっくり眠り、体が冷えていたら温めて、不調の芽を早い段階で摘み取りたいですね。
デートや会食など、大切なお出掛けがあるときは、唇に栄養分を多く含んだリップを塗ってからサランラップでパックをすると、つやつやと血色のいい唇を取り戻すことができますよ。
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。