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すきっ歯は自力で矯正できる?審美歯科に行くべきかお答えします

2024.10.25

すきっ歯

こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
いつも「ホンネで薦める審美歯科ココだけの話」をお読みいただき、ありがとうございます!

さて、今回のお話は「すきっ歯」の悩みについて。
前歯のすきっ歯はとても目立ちますし、人前で笑うのもついためらってしまう・・・という方もいらっしゃいます。

そこで、今回はすきっ歯の原因や矯正方法などを、審美歯科医の立場からお話しさせていただこうと思います。

そもそも「すきっ歯」って何?

すきっ歯というのは、歯と歯の間に隙間ができてしまった状態です。
歯の割れや欠け、虫歯などが原因ではなく、歯の生えている向きや歯の大きさなどが原因で、自然に歯の隙間が開いているものを一般的にすきっ歯といいます。

医療用語では「空隙歯列(くうげきしれつ)」や「歯間離開歯(しかんりかいし)」などともいいます。

前歯のすきっ歯は非常に目立つものですが、すきっ歯は前歯だけに生じるものではありません。
奥歯のほうに隙間があったり、全体的に歯と歯の間隔が離れていたりなど、人によってさまざまです。

すきっ歯になる原因は?

すきっ歯になる原因は、先天的なものと生活習慣によるものの2種類に分類できます。

先天的なものとしては、

  • 歯の大きさに比べてあごが大きいため、歯が正常に生えていても隙間がある
  • 本来生えてくるべき歯が生えなかった、または完全に生えきらなかったために隙間ができた
  • 歯自体がもともと小さい矮小歯(わいしょうし)などのために隙間が生じている
  • 歯の向きがズレて生えてしまったため隙間ができた

といったような理由が考えられます。

後天的なものとしては、

  • 歯周病によって歯を支えるあごの骨が弱り、歯が動きやすくなって隙間ができた
  • 虫歯などで歯が欠損し、そのまま放置したことにより隙間が生じた
  • 舌で歯を前に押し出す習慣がある

といった理由が主なものでしょう。

歯や歯を支えている顎の骨は非常にしっかりした組織だと思われがちですが、生活習慣などで、長期的に不自然に力が加わり続けると、歯並びが歪んだり、すきっ歯の原因となったりすることがあります。

すきっぱを、自分で矯正するのはやめましょう!

「すきっ歯は自力で治せる」といった情報をインターネット上などで見かけることがあります。
たとえば、隙間を閉じたい歯同士を輪ゴムで長時間縛ったりするという方法だそうです。
しかし、これは歯科医としてはお勧めできません。

というのは、歯並びやあごの状態を全体的に診察したうえでないと、どの歯に対してどの程度の力を、どの向きに加えるべきなのかといったことがまったくわからないからです。
このような我流の矯正をすることで、別の部分にすきっ歯が発生するかもしれませんし、歯がねじれたり、歯がぐらついてしまうおそれもあります。

見た目だけじゃない!
すきっ歯が原因で起こる可能性があるお口のトラブル3選

すきっ歯は見た目的に口元が気になるだけでなく、下記の3つのようなさまざまなトラブルの原因になることがあります。

1.虫歯や歯周病にかかりやすくなる

隙間の大きさによりますが、すきっ歯は歯と歯の隙間に食べ物のカスがはさまりやすいため、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
ていねいな歯磨きを心がけることは大切ですが、どうしても歯ブラシが届かない部分ができてしまうもの。
また、歯と歯の間にものがつまりやすいと、さらにすきっ歯が進行してしまうおそれがあります。

2.口臭の原因になる

これも歯周病と密接な関係がありますが、歯の間に物が挟まりやすくなると雑菌が繁殖しやすくなるため、口臭の原因になる場合があります。
また、すきっ歯の場所や程度によっては、十分にものを噛み砕くことができず、胃腸に余計な負担をかけることになります。
胃が弱った状態も、口臭の原因になることが十分考えられます。
すきっ歯自体が口臭の原因というわけではありません。

3.滑舌が悪くなる

前歯のすきっ歯の場合、歯の隙間から空気が漏れてしまうため、サ行などの滑舌が悪くなり、言葉が不明瞭になってしまう可能性があります。

審美歯科で行うすきっ歯の治療方法とは?

すきっ歯は、その原因や症状によって、さまざまな治し方があります。
審美歯科では、すきっ歯の原因や歯並びの状態などをみて、総合的な治療方法をご提案します。
たとえば、矯正治療、ラミネートベニア、セラミッククラウンなどです。
状態によってはこれらの治療法の併用をお勧めすることもあります。

矯正治療では、ワイヤーやマウスピースなどを使って、歯の向きを正しい方向へ矯正し、歯の隙間を閉じます。
ただし、あごに対して歯が小さい場合などは矯正治療だけではすきっ歯を治療することができない場合もあります。

ラミネートベニアとは、歯の表面を少し削り、セラミック製のシェル(人工歯)を貼り付ける治療法です。
元の歯よりも大きなシェルを用いることで、歯の隙間は見えなくなります。

また、当院では、まったく歯を削ることなく人工の歯を貼り付けることですきっ歯を治療する「ティーシーズ」という新しい治療法もご提案しています。
ラミネートベニアやティーシーズは、色を選ぶことが出来るので、ご自身の歯より白い歯を貼る事も出来ます。
セラミッククラウンとは、歯にクラウン(被せもの)をかぶせて歯の形を整える治療法です。
並びも変えたい場合に有効な治療法です。

このほか、歯の隙間に、歯の形にあわせてプラスチックを充填する、ダイレクトボンディングという治療法もあります。
ただし、強度の点で不安があるのと、経年とともに樹脂が黄色っぽく変色してしまう場合があります。

すきっぱでお悩みなら、まずは気軽に審美歯科にご相談ください!

今回の「ホンネで薦める審美歯科ココだけの話」はいかがでしたか?
すきっ歯になってしまう原因には先天性のものと後天性のものがあるということ、すきっ歯は見た目だけでなく、歯周病などのお口まわりのトラブルにも密接な関係があるということなどがおわかりいただければ幸いです。

「すきっ歯は自分で矯正できるかも!?」と期待していた方には残念な内容だったかもしれませんが、我流のすきっ歯矯正では、正しい矯正は期待できません。
ぜひ審美歯科で診察を受けてみてくださいね。

さて、すきっ歯の治療法についても、いろいろな方法をご紹介しました。
いちがいに「どの治療法がすぐれている」というわけではなく、あなたの歯の状態によって適切な治療法は異なります。
また、いくつかの治療法を併用して行う必要があるかもしれません

そういう意味でも、まずは審美歯科を訪ねて、「自分の歯は現在どのような状態になっているのか?」を正しく知ることから治療をスタートしていただきたいと思います。

当院では、新しい患者様がいらっしゃると、入念なカウンセリングをさせていただいています。
「自分の歯はいまどのような状態なのか?」ということを理解していただいたうえで、私たちが適切だと考える治療法のご提案と、「なぜこの治療法が適切だと思われるのか?」といった説明を行います。
そして、患者様の疑問にもしっかりお答えしたうえで、患者様のご要望やお悩みをどう解決するのか、双方が納得できるまでしっかり話し合ってから治療を開始します。

すきっ歯にお悩みの方は、まずは、ご相談や診察だけでも、お気軽に審美歯科を訪ねてみてはいかがでしょうか?

  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。