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失活歯とは?原因・リスク・治療方法を解説

2025.02.18

その他

失活歯とは?原因・リスク・治療方法を解説

皆様、こんにちは!デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。

最近、歯の色が変わってきた気がする…

硬いものを噛んだときに歯が欠けてしまった…

こんなお悩みはありませんか?

実は、その原因のひとつに「失活歯」があります。

失活歯とは、神経を失った歯のことで、歯に栄養が行き渡らないために変色や脆くなりやすいなどのトラブルが生じます。

放置すると、歯が割れたり細菌感染を引き起こしたりするおそれがあります。

今回は、失活歯の原因・症状・治療方法・予防策について詳しく解説します。

デンタルサロン・プレジールでは、削らない・歯に優しい治療を推奨しており、患者様の大切な歯をできるだけ長く健康に保てるようサポートしています。

また、無料オンラインカウンセリングを実施中です。

お一人おひとりのお悩みに寄り添い、最適な解決方法をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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失活歯とは

失活歯

失活歯とは、歯の神経(歯髄)が機能しなくなり、血流が途絶えた状態の歯を指します。

本来、歯の内部には血管が通っており、歯に必要な栄養を供給していますが、その機能が失われることで乾燥しやすくなり、外部からの衝撃に対しても耐性が低下します。

そのため、強い力が加わると歯が欠けたり割れたりするリスクが高まります。

失活歯は見た目の変色だけでなく、放置すると細菌感染のリスクも伴うため、早めの診断と適切なケアが重要です。

失活歯の症状

症状

失活歯の症状は下記のとおりです。

  • 歯の変色
  • 歯がもろくなり、割れやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

歯の変色

健康な歯は内部の神経を通じて栄養が供給されているため、自然な透明感がありますが、神経が機能しなくなるとその供給が途絶え、歯の内部が乾燥し、変色が進行します。

初期の段階では黄ばんだりくすんだりする程度ですが、時間が経つにつれて色が濃くなり、茶色や灰色、さらには黒っぽく見えることもあります。

特に前歯など目立つ部分に変色が起こると、見た目に大きな影響を与えるため、早めの対処が大切です。

歯がもろくなり、割れやすい

健康な歯は内部の水分を保ち、しなやかさを持っていますが、神経を失った歯はその弾力性がなくなり、硬くなりすぎることで衝撃に弱くなります

そのため、強い力が加わるとひびが入ったり、場合によっては大きく欠けたり折れたりすることもあります。

特に食事中に硬いものを噛んだ際や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合には、破折のリスクが高まります

一度割れてしまうと修復が難しく、場合によっては抜歯が必要です。

失活歯になる原因

むし歯

失活歯になる原因は下記のとおりです。

  • 虫歯
  • 根管治療
  • 外傷

それぞれ詳しく見ていきましょう。

虫歯

虫歯が進行すると、細菌が歯の奥深くにある神経(歯髄)にまで達し、炎症や感染を引き起こします。

初期段階では、冷たいものや甘いものを食べたときにしみるような痛みを感じることが多いですが、神経に炎症が起きると激痛が生じます。

それでも放置すると神経が壊死して失活歯となり痛みを感じなくなりますが、治ったわけではありません

根管治療

根管治療は、神経が死んでしまった歯を残すために行う治療法です。

専用の器具で歯の内部にある感染した神経や細菌を取り除き、徹底的に清掃・消毒します。

その後、再び細菌が侵入しないように薬剤を詰めて密封し、被せ物を装着することで機能を回復させます。

適切な処置を受ければ歯を抜かずに済む場合も多いですが、根管治療後の歯は神経がなくなるため、時間の経過とともに変色しやすくなったり、栄養供給が途絶えて脆くなったりすることがあります

外傷

転倒やスポーツ中のアクシデントなどで強い衝撃を受けると、歯の神経が損傷し、失活歯になることがあります。

外傷を受けた直後は見た目に大きな変化がなくても、時間が経つにつれて歯の内部の血流が途絶え、少しずつ黒ずんだり灰色っぽくなったりすることがあります。

失活歯の治療法

治療

失活歯を再び機能させることはできませんが、見た目は改善できます。

失活歯の治療法は下記のとおりです。

  • ウォーキングブリーチ
  • ラミネートベニア
  • セラミッククラウン
  • 歯のマニキュア
  • ティーシーズ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ウォーキングブリーチ

ウォーキングブリーチは、失活歯専用のホワイトニング方法で、歯の内部に薬剤を注入して漂白を行う治療法です。

通常のホワイトニングは歯の表面に薬剤を塗布して色を明るくするのに対し、ウォーキングブリーチは歯の内側から白くします。

治療は数回必要で、薬剤を歯の内部に注入した状態で一定期間を置きながら徐々に漂白していきます。

【メリット】

  • 歯を削らずに白さを回復できるため、歯のダメージを最小限に抑えられる
  • 内部から漂白するため、自然な色合いになりやすい
  • 表面ではなく内部から白くするため、他のホワイトニング方法では難しい失活歯の変色にも対応できる

【デメリット】

  • 完全に白くならない場合があり、個人差がある
  • 効果が持続しにくく、時間が経つと再治療が必要になることがある
  • 漂白の過程に時間がかかり、治療期間が数週間に及ぶことがある

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、その上にセラミック製の薄いチップを貼り付けることで歯の色や形を整える治療法です。

通常のホワイトニングでは改善が難しい強い変色や、歯の形を整えたい場合に適しています。

【メリット】

  • 白さが長期間持続し、ホワイトニングよりも色戻りしにくい
  • 歯の形を整えることができるため、審美性を向上させられる
  • セラミック製で表面が滑らかなので、汚れが付きにくく、着色しにくい

【デメリット】

  • 治療のために歯を一部削る必要があり、元の状態には戻せない
  • 強い力が加わると割れたり剥がれたりする可能性があるため、歯ぎしりや食いしばりのある人には注意が必要
  • 治療費が比較的高額になることが多い

セラミッククラウン

セラミッククラウンは、失活歯を全体的に覆う人工の被せ物で、審美性と機能性を両立させる治療法です。

セラミッククラウンを装着することで歯を補強し、長期間にわたって安定した状態を保つことができます。

【メリット】

  • 白さが長期間持続し、変色しにくい
  • 歯を全体的に補強できるため、破折リスクを軽減できる
  • セラミックの透明感により、自然な見た目になりやすい

【デメリット】

  • 歯を大きく削る必要があり、元の状態には戻せない
  • 治療費が比較的高額になることが多い
  • 噛み合わせによっては強い力がかかり、割れる可能性がある

歯のマニキュア

歯のマニキュアは、専用のコーティング剤を歯の表面に塗布し、一時的に白さを向上させる方法です。

特に結婚式やパーティーなどの特別なイベント前に、短期間で歯を白く見せたい方に適しています。

効果は一時的であり、時間が経つと剥がれてしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。

【メリット】

  • 施術後すぐに白さを実感できる即効性がある
  • 歯を削らないため、歯へのダメージがない
  • 短時間(30分程度)で施術が完了するため、忙しい人でも手軽にできる
  • 特別なイベント前の一時的な美白に適している

【デメリット】

  • 効果が一時的で、数日~数週間で剥がれてしまう
  • 色ムラができることがあり、自然な仕上がりにならない場合がある
  • 食事や飲み物の影響を受けやすく、色が落ちやすい
  • 繰り返し施術が必要になるため、長期的に見るとコストがかかる

ティーシーズ

ティーシーズは、歯を削らずに薄いチップを歯の表面に貼り付ける治療法です。

ホワイトニングのように時間が経つと色戻りする心配がなく、ラミネートベニアのように歯を削るために歯の寿命が縮まることもありません。

「自然な白さを長く保ちたい」「削ることなく審美性を向上させたい」という方に適した治療法です。また、チップが外れたりしても即日で修理が可能なため、万が一の際も安心してご利用いただけます。

【メリット】

  • 歯を一切削らずに治療できるため、天然の歯を傷つけずに済む
  • 短期間で歯の色や形を整えることができる
  • 即日で修理が可能なため、トラブルが起きてもすぐに対応できる
  • ラミネートベニアと異なり、歯を削る必要がないため負担が少ない

【デメリット】

  • 噛み合わせが悪い歯や出っ歯には適用が難しく、不向きなケースがある
  • 人工歯が外れるリスクがあり、強い力が加わると剥がれる可能性がある
  • 少数本で隣の歯との色合わせが難しくぴったり合わないときは、複数本の治療をお勧めする場合がある
  • 治療期間が2週間かかるため、即日での仕上がりは難しい

デンタルサロン・プレジールでは、削らない・歯に優しい治療を推奨しており、患者様の大切な歯をできるだけ長く健康に保てるようサポートしています。

健康な歯を削らずに歯の色や形、歯並びを改善したいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

現在、無料オンラインカウンセリングを実施中です。

お一人おひとりのお悩みに寄り添い、最適な解決方法をご提案いたします。

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失活歯を予防するには?

予防

失活歯を予防するには、下記のポイントを押さえる必要があります。

  • 虫歯の早期発見・早期治療
  • 歯の外傷を防ぐ
  • 適切なオーラルケアを心がける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

虫歯の早期発見・早期治療

虫歯は、初期の段階で発見し適切に治療を行うことで、神経を温存しながら健康な歯を維持できる可能性が高まります

虫歯が小さいうちに処置をすれば、最小限の治療で済むため、歯を大きく削る必要もなく、痛みや治療期間の負担も軽減できます。

そのためには、定期的な歯科検診を受けることが重要です。

歯の外傷を防ぐ

スポーツをしていると、思わぬ衝撃で歯を強く打ってしまうことがあります。

特にコンタクトスポーツや格闘技では、歯が折れたり抜けたりするリスクが高くなるため、マウスガードの使用が推奨されています。

また、日常生活においても、転倒や事故による歯の損傷を防ぐために、周囲の環境を整えることが大切です。

小さな子供や高齢者は滑りやすい床や段差に注意し、転倒リスクを減らす工夫をすることで、歯の外傷を未然に防ぐことができます。

適切なオーラルケアを心がける

毎日のオーラルケアは、虫歯や歯周病のリスクを減らし、健康な口腔環境を維持するために欠かせません。

正しい歯磨き方法を身につけ、歯垢をしっかり取り除くことが重要です。

歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで除去できます。

定期的なかかりつけ医でのデンタルクリーニングを受ける事をお勧めします。

また、フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、歯の再石灰化を促し、虫歯になりにくい状態を作ることが可能です。

失活歯に関するよくある質問

治療

失活歯について、下記のよくある質問に回答します。

  • 失活歯はどのくらいの期間で変色しますか?
  • 失活歯は痛みを感じますか?
  • 失活歯は矯正治療できますか?

失活歯はどのくらいの期間で変色しますか?

失活歯が変色するまでの期間には個人差がありますが、一般的には神経が死んでから数年後に徐々に色の変化が現れることが多いです。

外傷や重度の虫歯が原因で神経を失った場合は、急速に変色が進むケースもあります。

失活歯は痛みを感じますか?

神経が死んでしまった歯は通常、痛みを感じることはありません

歯の神経が機能していないため、冷たいものや熱いものがしみることもなくなります。

しかし、根の先に炎症が起こった場合や、内部で感染が進行している場合には、痛みや腫れを伴うことがあります

失活歯は矯正治療できますか?

矯正治療において重要なのは、歯の神経の有無ではなく、歯を支える「歯根膜」の状態です。

歯根膜は、歯と歯を支える骨(歯槽骨)の間にある線維状の組織で、噛む際の衝撃を吸収するクッションのような役割を果たしています。

神経を抜いた歯であっても、歯根膜が健康であれば矯正治療を行うことは可能です。

ただし、神経を失った歯は栄養供給がなくなるため脆くなりやすく、矯正の力が加わることで歯根が吸収されるリスクが高まることがあります。

そのため、矯正治療を検討する場合は、事前に歯科医師と十分に相談し、失活歯の状態をしっかり確認してもらうことが重要です。

まとめ

失活歯は、神経を失うことで栄養供給が途絶えているため、変色や歯が脆くなるなどの問題が生じます。

治療方法には、ウォーキングブリーチ・ラミネートベニア・セラミッククラウン・歯のマニキュア・ティーシーズなどがあり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自身の歯の状態や希望に合った方法を選ぶことが大切です。

数ある治療法の中でも「歯を削らずに美しさを取り戻したい」という方におすすめなのがティーシーズです。

ホワイトニングでは改善が難しい変色にも対応でき、ラミネートベニアのように歯を削る必要がありません

>ティーシーズの治療の流れ

さらに、万が一チップが外れた場合でも即日で修理が可能という点も大きな魅力です。

デンタルサロン・プレジールでは、「削らない・歯に優しい治療」を推奨し、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。

失活歯の症状が気になる方、治療法に迷われている方は、無料オンラインカウンセリングを実施しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

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  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。