皆様、こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。いつも「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科ここだけの話」をご愛読いただき、ありがとうございます。このコラムが、皆さんの美容と健康のために、少しでもお役に立てば幸いです。今回は、お口の中だけでなく体全体にもさまざまな問題を引き起こす「不正咬合」、いわゆる噛み合わせの悪さを見つける方法をご紹介します。
目次
不正咬合は、歯だけでなく体全体に影響を及ぼす
噛み合わせが悪いと、「虫歯」や「歯周病」になりやすいだけでなく、体全体に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような症状が不正咬合によって引き起こされます。
- うまく咀嚼できず、消化器に負担がかかる
- 頭痛や肩こり
- 顔がゆがむ
- 顎関節症
しかし、「出っ歯」や「すきっ歯」といった明らかな不正咬合でない限り、自身の噛み合わせを見直す人は少ないでしょう。そこで、見つかりにくい不正咬合を知るためのセルフチェック方法をご紹介します。
不正咬合を見つけるセルフチェック方法
一見きれいに見える歯並びでも、実は不正咬合が隠れているかもしれません。お口の中や、口周りの筋肉のバランスが崩れていることを知らせるさまざまなサインで、セルフチェックをしてみましょう。
物を噛むとき、左右のどちらかで噛むことが多い
口腔内のバランスが崩れていると、無意識のうちに噛みやすいほうで噛むようになります。「ふと気付くと右側でばかり噛んでいる」などという場合は要注意です。
正面から顔を見ると、左右非対称である
鏡に映った自分の顔と正対し、どちらかにゆがみがないか確かめましょう。左右非対称であれば、噛み合わせ異常のサインかもしれません。
頬の内側や唇や舌などをよく噛む
普通に物を食べているのに、頬の内側や唇、舌などを頻繁に噛む場合も、噛み合わせのチェックをおすすめします。
気が付くと、ポカンと口が開いている
歯と歯のあいだに隙間があったり、舌の位置が正しい場所になかったりすると、ポカンと口が開いてしまいがちです。口呼吸になっているなと感じたら、不正咬合を疑いましょう。
歯茎が下がりぎみである
歯茎は加齢や歯周病のほか、噛み合わせがずれていて一部の歯に強い負荷がかかっている場合にも少しずつ下がっていきます。
冷たい物や温かい物が歯にしみる「知覚過敏」
虫歯もないのに、冷たい物や温かい物を食べると「ズキン」とした痛みを感じる「知覚過敏」。歯周病の進行や、間違った方法での歯磨きなどに加えて、噛み合わせによる不正咬合でも起こります。
もしかして…と思ったら、早めに歯科医院で相談しましょう
不正咬合には出っ歯やすきっ歯のほか、上下の前歯のあいだに隙間が空く「開咬(かいこう)」、下の歯が上の歯より前に出てしまう「受け口」などがあり、タイプや程度、年齢によって治療方法が異なります。いずれの症状も、早い段階から治療を開始したほうが良いことは間違いありません。
上記のセルフチェックで、もし1つでも該当する場合は不正咬合の可能性があると考えましょう。現時点ではそれほど困っていなくても、長期間放っておけば体に影響が出かねません。まずは一度、歯科医院に相談してみることをおすすめします。
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。