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年齢制限は?どちらが痛い?歯を抜くの?「子どもの矯正」と「大人の矯正」の違いについて

2016.04.29

歯列矯正

こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
いつも「ホンネで薦める審美歯科ココだけの話」をお読みくださり、ありがとうございます。

さて今回は当院に来院される皆様の中でも特に悩みが多い「矯正」について、より突っ込んで「大人になってからの矯正と、子供の時に行う矯正の違い」をわかりやすくご説明したいと思います。
審美歯科医の目線から、「大人の矯正と、子供の矯正の違い」って何が違うのか?についてホンネでお答えしたいと思います。

最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いします!

矯正に年齢制限はあるの?

顎の成長が止まったあとの矯正は、成長段階にある子どもの矯正に比べて、歯が動きづらいため治療期間が多少長くかかる場合もありますが、特別年齢制限はありません。

子どもと大人の矯正はここが違う!2つのポイントについて

1.子どもの矯正の特徴は「乳歯と永久歯の生え変わりの時期に行う」事

乳歯と永久歯が混在する生え変わりの約6歳~小学校低学年からスタートする矯正を1期治療(骨格矯正)といいます。

この時期は顎の成長期でもあるため、顎の発達や過剰成長の抑制などもコントロールを行うことが出来ます。
歯並びが悪くなる主な理由は、歯の器となる顎のサイズによって左右されるからです。

小学校高学年以降、永久歯に全て生え変わると、個々の歯を動かす2期治療(歯列矯正)に移ります。1期治療で、器である顎のサイズが決まるので、本格的に歯を移動していき、上下の噛み合わせも整えて行きます。

乳歯から永久歯への生え変わり前に矯正歯科にご相談されることをお勧め致します。
この時期であれば、顎の成長期を利用して治療するため、治療中の痛みは少なくなり、将来的な抜歯の必要性も低くなります。

2.大人になってからの矯正の特徴は「成長が終了した歯を本格的に動かす」事

顎の成長が終了した大人の矯正は、子どもの2期治療と同じ要領で、歯を本格的に動かす治療法です。
その際、窮屈に歯が並んでいるらんぐい歯などの場合は、きちんと並べるスペースを確保するために、歯を抜いて隙間を作る必要があります。必ず抜歯が必要というわけではありません。歯並びの状態によっては歯を抜かずに治療できる場合もあります。

また、上下の顎の発達状態の差から噛み合わない場合は、顎の手術が必要になるかもしれません。さらに、もともと被せている歯などは、矯正治療後に噛み合わせが合わなくなる可能性もあります。その場合は矯正後の噛み合わせに合わせた被せ物の再製が必要になります。

歯周病にかかっている場合は、まず歯周病の治療を行い、歯茎が落ち着いてからの矯正をお勧めします。理由は矯正する事により、歯周病が悪化する為です。

まとめ

大人になってからの矯正は決して不可能な治療ではありません。
見た目の回復だけでなく、噛み合わせの悪さから起こるからだの不調などの改善、日々の歯磨きがし易くなることから虫歯や歯周病の予防などのセルフコントロールが可能になります。

子どもの時期の矯正の場合は、上記の理由からお勧めしますが、お子様ご本人が治療の必要性を充分納得した上で治療を開始することを強くお勧めします。
何故ならば、途中で断念してしまう場合や、歯磨きを怠った為に虫歯や歯肉炎を併発することがあるからです。

まずは、歯科矯正クリニックでご相談されることをお勧めします。当院では、歯を抜いたり手術の必要が無い歯並びの場合に、治療に長期間、多額の費用がかかる矯正をせずに、白い人工の歯を貼ることで、歯並びをよく見せる「ティーシーズ」という技法を取り入れています。
当院で実施しております無料のシュミレーションでは、矯正が適しているか、ティーシーズで治療が可能かも含めて、コメントをさせていただきますので、是非お気軽にご相談頂けましたらと存じます。


  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。