テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン変色歯とも呼ばれています。
テトラサイクリンとは抗生物質の一種で、幼少期に服用すると歯の象牙質や骨に沈着し、歯の変色の原因となります。
現在ではあまり処方されなくなった抗生物質ですが、昭和40年代ではマイコプラズマ肺炎や百日咳などに使用されており、現在でも歯の変色が生じる事例により使用頻度は減少しているものの、治療の有益性が症状の危険性を上回ると認められる場合は処方されることもあります。
そのため、今の20〜50代辺りの世代の方を中心に、このテトラサイクリン歯にお悩みの方がいらっしゃいます。
また、変色度合いは紫外線に当たることで付着したテトラサイクリンが酸化して色が濃くなり、変色は主にグレー、イエロー、ブラウンと、人によって異なります。
ですがこのテトラサイクリン変色歯は、歯のカルシウムとテトラサイクリンが結合することによる変色なので、歯自体は健康です。
軽度のものであれば、ホワイトニングでの治療も可能です。
しかし、テトラサイクリン歯の中でも濃いグレーや縞模様を呈した重度のケースではホワイトニングでの改善は望めません。
また前述した通り、テトラサイクリン変色歯の歯自体は健康なので、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどご自身の歯を削ることが前提の治療は、逆に歯の健康を損なう原因になってしまいます。
当院ではそのような方でも患者様の歯を削らずに人工の歯を貼る「ティーシーズ」で、色調のみならず歯並びまで美しく整えることが可能です。
「自分の歯の変色もテトラサイクリン歯かもしれない……」とお悩みの方は、ぜひ当院までお問い合わせください。
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。