毎日の歯磨きで、歯ブラシに血がにじんでいるのを見て、ドキッとした経験はありませんか?
- また血が出た……。力を入れすぎたかな?
そう軽く考えがちですが、その出血はあなたの歯茎が発している、見過ごしてはいけない重要なSOSサインかもしれません。
歯茎からの出血は、決して「正常なこと」ではありません。その原因は、大きく分けて2つ。そして、そのどちらもが、あなたの口元の美しさと健康を損なうリスクをはらんでいます。
この記事では、東京・銀座の審美歯科「デンタルサロン・プレジール」が、歯茎からの出血というサインの裏に隠された真実と、健康的で美しいピンク色の歯茎を取り戻すための正しいアプローチをプロの視点から詳しく解説します。
- 歯磨きのたびに、決まって歯茎から血が出る
- 歯茎が赤く腫れている、またはブヨブヨしている気がする
- 出血するのが怖くて、歯と歯茎の境目をしっかり磨けない
- 歯茎からの出血の、本当の原因と正しい対処法が知りたい
- 歯茎から血が出る、代表的な「2つの原因」
- なぜ、出血を怖がって避けて磨くと、逆効果なのか
- 歯茎を傷つけない、プロ推奨のセルフケア術
- 出血を根本から止めるための、審美歯科でのプロフェッショナルなケア
この記事を書いた人

日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。
テレビ番組で当院の施術ティーシーズが取り上げられました
原因1. 力が強すぎる!ゴシゴシ磨きによる「物理的な刺激」

まず考えられるのが、ブラッシングの圧力が強すぎることによる、物理的な刺激です。
汚れをしっかり落としたい、という気持ちから、つい歯ブラシを強く握り、ゴシゴシと擦るように磨いていませんか?
歯の表面(エナメル質)は非常に硬いですが、歯茎はとてもデリケートな粘膜です。歯を磨くのに適した圧力でも、歯茎にとっては強すぎる攻撃となり、傷つけて出血させてしまうことがあります。
このタイプの出血は力を抜いて優しく磨くことで改善しますが、自己流の強いブラッシングを続けていると、歯茎が傷つくだけでなく歯茎が下がって歯が長く見える「歯肉退縮」の原因にもなりかねません。
歯ブラシは、指先で鉛筆を持つように軽く握るのが基本です。手全体でギュッと握りしめている方は、力が入りすぎているサイン。今夜からでも、ぜひ持ち方を変えてみてください。

原因2. 実は最多!磨き残しによる「細菌的な刺激(歯肉炎)」

歯茎からの出血で、実は最も多い原因が、歯周病の初期段階である「歯肉炎」。
歯と歯茎の境目に、磨き残した歯垢(プラーク)が溜まると、プラーク内の細菌が出す毒素によって、歯茎に炎症が起こります。
炎症を起こした歯茎は、血でパンパンに膨れた、いわば熟れたトマトのような状態。ちょっとした刺激、つまり歯ブラシの毛先が触れただけでも、簡単に出血してしまうのです。

血が出るのが怖くて、つい歯茎のあたりは優しく、避けるように磨いてしまいます……

そのお気持ち、よくわかります。しかし、それこそが、歯肉炎を悪化させる最も大きな原因なのです。出血は、歯茎からの「ここに細菌(プラーク)が溜まっていますよ!」という悲鳴のようなもの。そこを避けてしまえば、原因であるプラークは残り続け、炎症は決して治まりません
健康な歯茎を取り戻すセルフケアとプロフェッショナルケア

では、出血を止め、健康的なピンク色の歯茎を取り戻すにはどうすれば良いのでしょうか。答えは、正しいセルフケアと、プロによるケアの組み合わせです。
正しいセルフケア
出血を怖がらず、あえて出血している歯と歯茎の境目を優しくしかし丁寧に磨き、原因であるプラークを徹底的に除去することが重要です。
柔らかめの歯ブラシを使い、毛先をしっかりと境目に当て、小刻みに動かしましょう。数日から1週間、丁寧にケアを続ければ、炎症が治まり、出血は自然と止まってきます。
プロフェッショナルケア(PMTC)
セルフケアだけでは除去しきれない、固着したバイオフィルムや歯石が炎症の原因となっている場合も少なくありません。
そんなときは、プロによる徹底的なクリーニング「PMTC」が最も効果的です。専門の機器で、細菌の温床を根本から除去することで、歯茎は急速に健康な状態を取り戻します。
歯肉炎を放置すると、歯を支える骨を溶かす「歯周炎」へと進行してしまいます。出血は、そうなる前の最後の警告です。プロのケアで一度お口の中をリセットし、ご自身の状態に合った正しい磨き方の指導を受けることが、将来の美しさと健康を守る上で何よりも大切です。

まとめ:歯茎の出血は、見て見ぬふりをしないで

今回は、歯磨きで血が出る、2つの主な原因について解説しました。
- 磨きすぎ:物理的な刺激で、歯茎を傷つけている
- 磨き残し(歯肉炎):細菌の刺激で、歯茎が炎症を起こしている(←ほとんどの場合がコレ!)
歯茎からの出血は、決して正常なことではありません。それは、あなたの口腔ケアがうまくいっていない、あるいは、より専門的なケアが必要であるという身体からの明確なサインです。
その原因が、磨きすぎなのか、それとも磨き残しなのか。自己判断は禁物です。間違ったケアを続ければ、あなたの笑顔の土台である、大切な歯茎を失うことにもなりかねません。
まずは一度、東京・銀座のデンタルサロン・プレジールで、プロによるクリーニング(PMTC)を受け、あなたのお口の本当の状態とあなたに合った正しいケア方法を知ることから始めませんか?