
こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科“ここだけの話”」では、歯や口元の美について参考になる情報をお届けしています。
「銀歯が気になって笑えない」「写真を撮ったら、銀歯が光って見えた」など、銀歯にまつわる悩みは多いものですよね。今回は「今からでも変えられるものなら変えたい」という願いにお応えする、最新の治療法をご紹介します。
「保険といえば銀歯」は思い込み!
「昔の歯科治療で入れてもらった銀歯が、今になって気になる」という方は珍しくありません。若いときに治療したために、保険適用外の高い治療はあきらめざるを得なかったという人もいるでしょう。歯医者の方針にもよるのでしょうが、選択の余地もなく銀歯にされ、「保険診療といえば銀歯」という思い込みから、何も言えずに過ごしてきたという話も聞いたことがあります。
そんな皆さんに共通するのは、「今からでも、銀歯を白くしたい」という願いではないでしょうか。最近では銀歯のデメリットが広く知られるようになり、より一層「白く美しい歯」へのニーズが高まっているようです。
銀歯のメリット・デメリット
近年、日本でも美しい歯と歯並びが自己管理の証として重視されるようになってきました。しかし、欧米諸国では、ずっと以前から白い歯が社会的なステータスであるとされ、健康へのリスクや審美的な観点からもセラミック素材のかぶせ物が広く普及しています。
ではなぜ、日本では銀歯を入れている人が多いのでしょうか。それは、「保険診療で、費用を抑えて最低限の治療をしてほしい」という人が多いからです。また、全員が平等に、安く医療を受けられる日本の保険システムの弊害といえるのかもしれません。
「先進国で虫歯治療に金属を使うのは日本くらい」といわれるほど、銀歯には「安くて丈夫である」というメリット以上に、多くのデメリットがあるのです。
<銀歯のデメリット>
1. 見た目が悪い
白い歯の中でキラリと光る銀歯は、笑ったときや口を開けたときに目立ち、見た目の印象もあまり良くありません。
2. アレルギーの心配がある
長期的に金属を口の中に入れているので、アレルギーを起こす可能性があります。
3. 再発しやすい
銀歯は経年劣化で歯茎とのあいだに隙間ができやすく、そこから入り込んだ汚れで虫歯が再発することがあります。
保険診療で銀歯を白い歯にできないの?
保険診療では銀歯しか選べないと思っている方は多いのですが、近年は「コンポジットレジン」というプラスチック素材が普及し、保険診療内で天然の歯の色に近い自然な白さを実現できるようになりました。費用は3割負担で、小さい銀歯をコンポジットレジンで白くするなら2,000円前後、大きい銀歯なら10,000円弱といったところがだいたいの目安となっています。
ただし、コンポジットレジンはプラスチックのため経年劣化があり、次第に黄色く変色し始めてしまうのが難点です。また、ベースが樹脂であるため、強度面に若干の不安があることも覚えておくべきでしょう。
長い人生を思えば、実は安いかも? 優秀な保険外の治療「セラミッククラウン」
歯医者で治療法を選択するとき、どうしても短期的な費用に目が行くのは自然なことです。しかし、こうして銀歯やコンポジットレジンの治療を見てみると、劣化や水面下で虫歯が再発することもあり、数年後には再治療が必要になることがあるようです。
近年、メディアでもよく取り上げられる「セラミッククラウン」は、天然の歯とほぼ見分けがつかないほど審美性に優れている上、変色がありません。表面がツルツルしていて汚れがつきにくいのも、銀歯などに比べてお手入れが簡単な理由のひとつです。しかも、金属を一切使用していないので、体にも優しいという優秀な素材です。
確かに初期費用はかかりますが、長期的な目線で考えると、ひょっとしたら保険適用外の治療のほうが経済的かもしれません。体のことを第一に考えて、最善の選択をしたいですね。
予算と希望に合わせて、幅広い選択肢から最善の選択を!
プレジールの基本は「削らない治療」ですが、患者様専用の創作歯を貼っていただくだけで、美しい理想の口元を実現する「ティーシーズ」よりも適している症例に対しては、できるだけ少ない本数の歯を削ってかぶせるセラミック治療を行っています。
プレジールの大きな特徴は、セラミック治療とティーシーズを同時に行えるという点です。例えば前歯のうち、変色部分が大きい数本をセラミック治療でカバーした場合、ほかの前歯との色の違いが気になります。でも、全部セラミックにしたらお金も時間もかかるし、ちょっと勇気のいる決断ですよね。そんなとき、プレジールであれば、セラミックより安価なティーシーズと組み合わせて色をそろえる提案が可能になります。
予算と希望に合わせて、白く美しい歯を手に入れるためのファーストステップとして、まずはカウンセリングに足を運んでみていただければと思います。
執筆責任者

院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。