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歯茎を強くするマッサージがある?指を使ったやり方を紹介!

2024.08.06

歯周病

歯肉マッサージ

こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
本コラム「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科ここだけの話」では、毎回読者の皆様の歯やお口元の美容・健康に役立つ情報をご紹介しています。

さて、今回は「歯茎マッサージ」についてお話ししたいと思います。
口元の美しさを保つためには、歯の美しさだけでなく、歯茎が健康的であることも重要です。また、実はお口の中にはたくさんのツボがあり、歯茎のマッサージで血液とリンパの流れが良くなりこれらのツボに刺激を与えることで、様々な美容効果や健康効果が期待できます。

当院の施術にも、歯茎マッサージとリップエステをセットにした「キュッぷる」というリラクゼーション&美容メニューがありますが、マッサージは日常的な生活習慣に取り入れることが大切です。
ですので、今回はご家庭でも手軽にできるセルフ歯茎マッサージの方法と、歯茎をマッサージすることでどのような美容・健康効果が期待できるのかについてご説明します。

歯磨きしながらツボを刺激して歯周病・口臭を予防!

歯茎マッサージにはいろいろな効果が期待できますが、第一に挙げられる効果としては、「虫歯や口臭、歯周病の予防になる」という点です。

歯茎の中には毛細血管やリンパ管が張り巡らされており、歯茎に適度な刺激を与えることで血流やリンパの流れが活発になります。歯茎に新鮮な血液を送り込むことで歯茎はハリと健康的なピンク色を維持でき、リンパが老廃物を回収することでブヨブヨしている歯茎をキュッと引き締めます。

また、歯茎を刺激することで、唾液の分泌量が増えることも期待できます。
歯は、口腔内細菌が作る酸にさらされることで、ミネラルを奪われる「脱灰(だっかい)」という現象が起こり、もろくなります。脱灰が進行すると、最終的には歯の表面に穴が開いてしまいます。これが「虫歯」の原因です。

しかし、唾液は細菌の作った酸を中和して洗い流したり、歯の表面から失われたミネラルを補給したりする働きを持っています。これが「再石灰化」と呼ばれる作用ですが、唾液が不足すると再石灰化が脱灰に追いつかず、虫歯が進行してしまう原因となります。
したがって、歯茎マッサージで唾液の分泌を盛んにすることは、虫歯予防にも役立つと考えられます。

また、唾液の分泌量が少ないと、口腔内が乾燥してきてネバネバし、嫌気性菌が繁殖しやすい状態になります。これがいわゆる「ドライマウス」の状態ですが、嫌気性菌が繁殖すると口臭の原因となる臭気ガスが発生しやすくなるのです。
口臭の原因にもよりますが、歯茎マッサージによって唾液の分泌を活発にすることで、口臭の軽減や解消につながるかもしれません。

歯茎とツボの関係

鍼灸やマッサージなどに興味のある方でしたら、人間の全身には至るところに「ツボ(経穴)」と呼ばれる場所があることはご存じかと思います。
ツボは、特定の内臓や体の部位と密接な関係にあり、例えば手の甲の親指と人差し指の骨が合流するところにある「合谷(ごうこく)」というツボは、頭や首と関係が深いといわれています。このため、合谷を刺激することで、歯痛や頭痛がやわらぐとされています。

私は、東洋医学の専門家ではありませんからあまり詳しい説明はできませんが、実は歯茎にもツボがあるようです。
例えば、前歯(中切歯)の歯茎のツボ(上下とも)は、腎臓や膀胱などと関係が深いそうです。犬歯は肝臓や胆のう、一番奥の大臼歯は心臓や小腸といった具合に、それぞれの歯に関係の深い臓器や体の部位があり、歯茎のツボを刺激することで体の不調を改善・軽減する効果が期待できるとされています。

なお、歯茎のツボは、それぞれの歯について、歯と歯茎との境目よりやや歯茎にかかったところと、歯茎の最も深いところの2ヵ所があるようです。つまり、全身の調子を整えるためには、すべての歯の歯茎を浅いところから深いところまでまんべんなくマッサージすることが理想的と考えられます。

ほうれい線の解消、リフトアップ! 驚きの美容効果!

歯茎マッサージは歯茎だけでなく、頬の内側や唇の周りの筋肉にも刺激を与えます。
その結果、顔全体の血行が良くなり、お肌のくすみが消え、ツヤが出てきます。また、顔の血行が良くなることでむくみがとれ、小顔効果が期待できます。表情筋に刺激を与えることでリフトアップ効果も得られるでしょう。特に顔の下半分から首にかけてのラインがスッキリするので、若返った印象を与えます。

さらに、歯茎マッサージによって顔の筋肉が刺激されることで、ほうれい線を薄くすることができます。

自分でできる歯茎マッサージの方法とは?

これまでご紹介したように、歯茎マッサージには美容や健康に大きなメリットがあるのですが、単に歯磨きのときに歯ブラシで歯茎をゴシゴシこすればいいというものではありません。
歯ブラシはあくまでも歯を磨くためのものです。歯茎を強くこすると、粘膜が傷付き、そこから細菌が侵入するおそれもあります。歯茎はデリケートな場所です。

自分で歯茎マッサージをするなら、バスタイムが最適でしょう。手や口の洗浄がしやすく、全身の血行が良くなっているので、歯茎マッサージの効果が高いと考えられるからです。

まず、手を石鹸などできれいに洗ってから、人差し指の腹で、奥歯から前歯の方向に向かって、「歯茎の中の老廃物を押し流す」イメージで歯茎をなでます。爪で歯茎を傷付けないよう短く切っておいたほうが良いですね。
左下の奥歯から手前に、次は右下の奥歯から手前に。そして左上、右上の順でマッサージしましょう。

次に歯茎の一番深い部分、つまり頬や唇との境目をなでるようにマッサージします。もしも痛い部分があったら、あまり強く押さず、優しくほぐしていく感じでマッサージしてください。ほうれい線が気になる方は、その裏側にあたる部分の筋肉を内側からほぐしていきましょう。

次は、歯を一本一本、人差し指と親指で挟むようにして、歯と歯茎の境目を小刻みにマッサージします。奥歯などは指が届きにくいと思いますが、手を交差させる(右手で左の奥歯をマッサージする)ことで指が届きやすくなります。
滑りを良くする方法として、ココナッツオイルを使用するのもお勧めです。
ネイルアートなどで爪を伸ばしている方は、歯茎マッサージ用の器具も市販されていますので、そうした器具を使ったほうが安心かもしれません。

指が届かない場所も「キュッぷる」でしっかりケア!

今回は、歯茎マッサージによる美容・健康効果と、セルフケアのやり方を説明しました。
口臭予防やほうれい線の解消など、お口元のお悩みを抱えていらっしゃる方は、今日からさっそく実践してみていただければと思います。

さて、本文中でも触れましたが、歯茎は想像以上にデリケートな場所です。我流のセルフケアは歯茎を傷付けたり傷めたりするリスクもあります。「自分ではうまくできない」「今一つやり方がよくわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

プレジールの「キュッぷる」は、十分な知識と経験を持ったドクター(審美歯科医師)が施術する歯茎マッサージとリップエステによるリラクゼーション&美容メニューです。
適切な角度や力加減によって歯茎をほぐし、血流やリンパの流れに沿ったマッサージをしていくことから、一度ご経験いただければ、セルフケアの歯茎マッサージのコツもしっかりつかんでいただけることと思います。

また、リップエステでは、唇の角質を除去し、2種類のジェルによる保湿マッサージやパックによる施術で、しっとりツヤツヤの唇を実感していただけることでしょう。

正しい歯茎マッサージのやり方を身に付けたいという方や、一般的なエステでは今一つ美容効果が実感できない・お悩みが解決しないと感じていらっしゃる方は、一度当院の「キュッぷる」をお試しになってみてはいかがでしょうか。
費用的にも、ちょっとした「自分へのご褒美」にふさわしい価格に設定させていただいています。

  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。