こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
いつも「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科ココだけの話」をお読みくださり、ありがとうございます。
美しい歯・歯並び・口元は健康的で若々しい印象を与え、表情が明るく快活に感じられますね。
私たちプレジールは、患者様の歯の審美的な改善によって、皆様のはつらつとした毎日に貢献できればと願っています。
そこで今回は、当院で行っている歯のクリーニング、一般には「PMTC」と呼ばれるクリーニングについて詳しくご説明したいと思います。
目次
PMTCって何?
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略です。訳しますと、「歯のプロフェッショナル(歯科医・歯科衛生士など)による、専門の機械を使った歯のクリーニング」ということになります。
皆様は毎日歯磨きをしていらっしゃることと思います。もちろん、歯の白さや美しさを保ち、虫歯や歯周病を予防する上で、ホームケアは非常に重要です。
しかし、歯磨きでは落とせない歯石や、ブラッシングだけでは完全に除去しきれないデンタルプラーク(=歯垢)の除去、歯と歯のあいだ・歯と歯肉の境目・歯周ポケットのクリーニングなど、ホームケアではどうしてもできない施術は歯科医院で受ける必要があります。
毎日のホームケアとPMTCによる専門ケア。この2つの連携によって、歯や口内の健康を効果的に保つことが可能となります。
また、歯列矯正器具を装着していたり、歯のブリッジ治療を受けたりしている方は、どうしても歯ブラシの届かない「死角」ができやすくなりますから、PMTCは特に重要でしょう。
PMTCの施術内容と流れ
歯科医院におけるPMTCは、およその施術内容と施術の流れは共通しています。プレジールで行うクリーニングもほぼ同様です。ここでは、その手順に沿って説明していきましょう。
1. 口腔内診査
テレビのCMなどで「歯をきれいに磨いたつもりでも、特殊な薬液を使ってうがいをすると、歯垢が残っている部分が真っ赤に染まる」というシーンをご覧になったことはありませんか?
あの薬液は「歯垢染色剤」といい、歯の歯垢が残っている部分を赤色や青色に着色するためのものです。ご自分の「磨きグセ」がわかり、磨き残しやすい部分が見つけられるため、PMTCの際にも使用されます(家庭用としても薬局で市販されています)。
これは、歯科医師が患者様の口腔内の状況を把握するという意味もありますが、クリーニングのあとで正しい歯磨きの仕方をアドバイスする際にも役立ちます。
PMTCでは、このような歯垢チェックも含め、最初に患者様の口腔内の状態を検査します。また、同時に歯石などの付着物がどの程度あるかの確認を行います。
なお、検査に先立って、現在お口の中で気になることはないかなどのカウンセリングも行います。気になっていること、疑問に感じていることなどは遠慮なく歯科医師にご質問ください。
2. 歯石・歯垢・着色の除去
「超音波スケーラー」という機器などを使って、超音波の振動で歯石を粉砕・除去し、歯の隙間や歯茎の奥、歯周ポケットの内側まできれいに洗浄します。また、エアスケーラーやハンドスケーラーなどの機器も併用し、患者様の口腔内のコンディションに合わせた洗浄を行い、歯の付着物を除去することで歯がピカピカになります。
「超音波」と聞くと怖い印象があるかもしれませんが、この機器は、歯科医師や衛生士が適切に使用する限り、歯を傷めることはありませんのでどうぞご安心ください。
また、この際に歯垢や歯の着色汚れもきれいに落とします(ホワイトニングではありませんから、歯そのものを白くするわけではありません。ただし歯の表面の着色汚れはかなり落ちます)。
3. 歯間部の歯垢除去
デンタルフロスなどを使用し、ブラッシングでは落とせない歯間部の歯垢を丁寧に除去します。
4. 仕上げ
歯の汚れの付着状況に応じて、ペースト(研磨剤)を使い分け、歯面清掃を行います。適切なペーストを使い分けることにより、歯のエナメル質を傷つけることなく、歯の表面をツルツルに磨き上げることができます。
PMTCの魅力とメリット
一般的な歯科医では、歯科治療のための歯石取り(PMTCの施術の一部と共通しますが、PMTCそのものではありません。ちなみにこれをスケーリングといいます)であれば保険診療で対応してくれます。
プレジールのクリーニングは、歯の健康と美しさを保つ・取り戻すことがおもな目的ですから、保険診療ではなく自由診療(自費)となりますが、施術のすべてを歯科医師が担当し、歯石だけでなく歯垢や着色汚れもきれいに落として、歯をツルツル・ピカピカの状態にします。さらに、歯の表面をコーティングすることにより虫歯や歯周病、着色汚れなどの予防にもなります。
さらに、口臭予防の効果も期待できます。
なお、PMTCは通常1回で終了しますが、しばらく歯のクリーニングをしていない方や、着色がひどい方、歯石が特に多い方の場合は、数回施術が必要な場合もあります。
しかし、一度PMTCが完了すると、歯に歯垢や歯石などがつきにくくなりますから、そのあとは3ヶ月~半年に1回のペースで、検診を兼ねてPMTCを受けていただくことで、末永く歯の健康と美しさを保っていただけるでしょう。
また、PMTCによって初期虫歯や歯周病の兆候を早期発見することで、歯のダメージや治療を最小限にとどめることにも役立ちます。
歯科医師との定期的なコミュニケーションにお役立てください
皆様は、定期的に健康診断を受けることで、がんなどを早期に発見し、医師による生活習慣指導の機会を得ていらっしゃることと思います。
歯科医院で定期的にPMTCを受けることは、いうなれば「歯の健康診断」を受けるようなものです。
もちろん歯の健康と美しさを維持することにも役立ちますが、それ以外にも、歯科医師とコミュニケーションするための貴重な機会にもなりますし、歯のホームケアの正しい方法や日常生活上の注意など、医師からのアドバイスを受ける絶好のチャンスでもあります。
また、「歯や歯並びを美しくするために、審美歯科で何か適切な施術を受けてみたい」とお考えの方には、さまざまな施術に関する疑問点を歯科医師に確認したり、ご自分に最もふさわしい施術についてアドバイスを求めたりする、またとない機会となるでしょう。
どうぞお気軽に、歯のクリーニングにプレジールへお立ち寄りください。
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。