
こんにちは!デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
今回は「神経がない歯が変色してしまう原因や、その白さを取り戻すための治療法」についてお話しします。
神経がない歯の変色は、内部の状態が変化することが原因ですが、それを改善するためには複数の治療法があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
なお、当院で行っている「ティーシーズ」は、健康な歯を削らずに美しい見た目を実現できる治療法の1つです。
この記事では、神経がない歯を白くする治療法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
神経がない歯の変色にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください!
デンタルサロン・プレジールでは、削らない・歯に優しい治療を推奨しており、患者様の大切な歯をできるだけ長く健康に保てるようサポートしています。
お一人おひとりのお悩みに寄り添い、最適な解決方法をご提案いたします。
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目次
神経がない歯が変色する理由

虫歯や外傷などで神経を抜いた歯は、時間がたつと茶色から黒色に変色することがあります。
これは、歯の内部の状態が変化するためです。
神経がある歯は血流により栄養を供給され健康な状態を保っていますが、神経を失うと血流が途絶え、細菌感染や内部の組織の変性が起こりやすくなります。
このため、歯の色がくすみ、変色が進行します。
さらに、神経を除去する際に、細い神経組織が完全に取り除かれずに残ることや、手術中に出血した血液が歯の内部にとどまることも変色の原因となり、血液中の鉄分が酸化し、黒っぽい変色を引き起こします。
神経がない歯がホワイトニングでは白くならない理由

神経がない歯は、通常のホワイトニングでは白くならないことが通常です。
その理由は、歯の変色の原因が「内部」にあるためです。
ホワイトニングには、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと、自宅でマウスピースと薬剤を使用して自分で行うホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングでは、歯の表面に薬剤を塗布し、特殊な光やレーザーを当てることで短時間で歯を白くします。
歯の外側を白くする効果が高いものの、変色が歯の内部にまで及んでいる場合、その効果は限定的です。
一方、ホームホワイトニングでは、専用のマウスピースと薬剤を用いて、ゆっくりと時間をかけて歯の内側まで作用させることが可能です。
このため、神経がない歯のように内部の変色が強いケースでは、ホームホワイトニングがより適しています。
しかし、神経がない歯を白くするには時間がかかるため、神経がない歯の変色を早く改善したい場合は、他の方法も検討した方がよいでしょう。
神経がない歯を白くする方法

神経がない歯を白くする方法は、下記のとおりです。
- ウォーキングブリーチ
- セラミッククラウン
- ホワイトコート
- ラミネートベニア
- ティーシーズ
それぞれ、どのような原理で神経がない歯を白くするのか、メリット・デメリットと合わせて詳しく解説します。
ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチは、神経を失った歯の内側に専用のホワイトニング剤を入れて漂白する治療法です。
歯の内部にホワイトニング剤を注入し、定期的に薬剤を交換することで、少しずつ歯を白くしていきます。
メリット
ウォーキングブリーチのメリットは下記のとおりです。
- 歯を削ることなく漂白できるため、歯を傷めるリスクが少ない
- 他の治療法と比べて、比較的安価に行える
デメリット
ウォーキングブリーチには下記のデメリットがあります。
- 再び根管治療が必要になる場合がある
- 施術中や施術後に痛みを感じることがある
- 薬剤を交換する必要があるため、治療期間が長くなる
- 漂白後の白さは永続的ではなく、数ヶ月から1年で再び変色する可能性がある
セラミッククラウン
セラミッククラウンとは、歯全体を削り、セラミック(陶器)製の被せ物を装着する治療法です。
オールセラミッククラウンは特に見た目の美しさを追求したもので、自然な色合いと透明感が特徴です。
神経がないために変色した歯の上から被せるため、変色を隠して自然な白さを実現できます。
メリット
セラミッククラウンのメリットは下記のとおりです。
- セラミックは天然歯と似た質感や透明感を持ち、治療後も違和感のない仕上がりが期待できる
- 時間が経っても変色しないため、美しい状態を長期間保てる
- 金属を使用しないため、歯茎が黒ずむ心配がない
デメリット
一方、セラミッククラウンには下記のデメリットがあります。
- 強い噛み合わせの力がかかる場合、セラミックが割れることがある
- 被せ物を装着するために、健康な歯も含めて大きく削る必要がある
- 虫歯治療によって神経がない歯はすでに大きく削っている場合があり、適用できないことも多い
- セラミックはホワイトニングの効果を受けないため、治療後にホワイトニングを行うと、他の歯との色の差が目立つ場合がある
- 歯茎が将来的に下がった際、歯とクラウンの境目が虫歯になる可能性がある
セラミッククラウンは見た目の美しさを求める方に適していますが、噛み合わせや将来的なメンテナンスも踏まえて検討する必要があります。
また、そもそも歯の状態次第ではセラミッククラウンを行えません。
ホワイトコート
ホワイトコートは、「歯のマニキュア」とも呼ばれる治療法で、歯科専用の白いプラスチックを歯の表面に塗り、白く見せる方法です。
短時間で手軽に歯を明るくできるため、イベント前などに歯を一時的に白くしたい場合に受ける人もいます。
白いプラスチックを塗るため、神経がない歯の変色も隠すことができます。
メリット
ホワイトコートのメリットは下記のとおりです。
- 歯を削る必要がないため、エナメル質へのダメージがない
- 虫歯治療で歯をすでに大きく削っている場合でも適用できる可能性がある
- 一度の施術が短時間で済むため、忙しい人にも適している
デメリット
一方、ホワイトコートには下記のデメリットがあります。
- 効果は1~3ヶ月程度と短い
- 効果を維持するには定期的に再施術が必要
- 塗布後に歯が少し厚くなるため、噛み合わせが変わる可能性がある
ホワイトコートは手軽であるものの持続期間が短いため、長期的に白い歯を維持したい場合には不向きです。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、その上に薄いセラミック製のシェルを貼り付ける治療法です。
変色したところを隠せるため、神経がない歯にも適用できます。
ただし、歯や歯根が折れるリスクがある場合にはクラウン治療が推奨されることもあります。
メリット
ラミネートベニアのメリットは下記のとおりです。
- 表層のエナメル質を0.3~0.5mm程度削るだけで済むため、神経への負担が少なく、多くのケースで麻酔が不要
- 治療時間が短く患者への負担が少ないため、比較的手軽に受けられる
- 歯の色だけでなく、形や歯並びの調整も可能
- 色調の持続性が高く、ホワイトニングよりも長期間美しい白さを保てる
デメリット
一方、ラミネートベニアには下記のデメリットがあります。
- ごく少量とはいえ、健康な歯を削るため、一度治療をすると元の状態には戻せない
- 前歯に大きな虫歯がある場合や、噛み合わせが悪いケースでは適用できないことがある
- 歯が大きく削られている場合には適用できないことがある
ラミネートベニアは、ごく少量とはいえ歯を削るため、まったく削れない状態の歯には適用できません。
ラミネートベニアについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
関連記事:ラミネートベニアは健康な歯を削る?メリット・デメリットとよくある質問
ティーシーズ
ティーシーズは、健康な歯を削ったり抜いたりせず、既存の歯の表面にオーダーメイドの人工歯を接着する治療法です。
歯を傷つけることなく美しい見た目を実現できるため、神経のない歯にも適しています。
メリット
ティーシーズのメリットは下記のとおりです。
- 既存の歯を削らないため、歯を傷つけずに治療が可能
- オーダーメイドの創作歯を使用するため、見た目が非常に自然で、美しい歯を実現できる
- 使用される素材や接着技術が高品質であるため、長期間にわたり美しさと機能を保てる
- 最短2回の通院、2週間程度で治療が完了するため、忙しい方にも適している
- 2年間の無料保証が付いており、術後のアフターケアも充実している
- 特別なケアは不要で、普段の歯磨きだけで十分だが、定期的な検診は必要
- 歯を削らないため、必要に応じて他の治療へ移行できる
効果を長く保つためには、歯科での定期的なチェックやメンテナンスが必要です。
定期的なチェックやメンテナンスはどの治療にもいえることのため、大きなデメリットとはいえないでしょう。
神経がない歯を白くしたい場合の現実的な選択肢として、ティーシーズをぜひ検討してください。
ティーシーズについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事をご確認ください。
関連記事:ティーシーズを詳しく紹介!メリットやよくある質問を徹底解説!
デンタルサロン・プレジールでは、ティーシーズ製作期間が通常2週間かかるところ、4日間で対応可能な「お急ぎプラン」もご用意しております。
遠方にお住まいの方も、旅行のついでに施術が受けられます。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ
神経がない歯を白くする治療法は複数あり、それぞれメリットとデメリットが異なります。
歯の状態や求める仕上がり、ライフスタイルなどに応じて選びましょう。
短期間で手軽に見た目を改善したい場合には「ホワイトコート」や「ティーシーズ」が適しており、特にティーシーズは歯を削る必要がなく、自然な仕上がりと美しさを長期間保てる点でおすすめです。
さらに、短期間で治療が完了するうえに保証も充実しているため、忙しい方や負担を抑えたい方に向いています。
虫歯や怪我などで歯の神経を失ったものの、これ以上歯にダメージはかけたくないけれど白い歯を取り戻したい方は、ティーシーズを行っているデンタルサロン・プレジールまでお気軽にご相談ください。
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執筆責任者

院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。