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砂糖は肌に悪い?なぜ白砂糖が美容や体に悪影響か理由を解説

2024.10.16

その他

「ちょっと疲れたな」というとき、甘い物がほしくなりませんか?

砂糖が入った甘いお菓子や飲み物を口にすると、疲れた体や心にゆっくりと沁み渡っていく気がしますよね。実際、甘味料が含まれたスポーツドリンクは、発熱で体力が消耗した時や、運動で疲労した体を回復させる効果があります。

しかし近年、「白砂糖」が肌や体に与える影響に注目し、過剰摂取に警鐘を鳴らす専門家が増えています。「虫歯になる」「太る」というイメージから砂糖を控えめにしていた人は多いと思いますが、とりすぎが「美容や体にも良くない」と聞けば、より気になるのではないでしょうか。

砂糖の取り過ぎは糖化を起こす

製糖に手間がかかる白砂糖は、黒砂糖や三温糖よりミネラルなどの栄養素が少なくなっています。また、砂糖などの糖質やでんぷんなどの炭水化物を体内でエネルギーに代謝するためには、ビタミンB1などが必要です。つまり、白砂糖のとりすぎが不調を招いてしまうのは、「代謝に栄養素を使うが、それに見合う栄養素を補給できていないから」といえるでしょう。

さらに、砂糖(糖分)のとりすぎが、肌のくすみや皮膚やコラーゲンを硬化する「糖化反応」を起こすことは知っておきたいところです。甘いスイーツばかり食べていると、朝晩のエイジングケアが無駄になってしまうかもしれません。

糖化反応とは?

「糖化」とは、摂取した糖分がエネルギーとして使われず、余った分がタンパク質や脂肪と反応し、体温によって劣化する現象を指します。酸化が「体がさびる」と表現されるのに対し、糖化は「体が焦げる」と表現されます。

例えば、ホットケーキやどら焼き、トーストなどにはこんがりと焼き色がつきいていますよね?あれは卵や牛乳などのタンパク質が砂糖と結合して加熱され、こんがりとおいしそうな焼き目がつきます。これと同じことが体内で起きているのです。

白砂糖が起こす肌や体への悪影響

白砂糖を取りすぎると肌や体へさまざまな悪影響を及ぼします。

たるみやシワ

肌にハリや弾力を与えることで有名なエラスチンやコラーゲンはタンパク質の一種です。これらは糖と結合することで劣化し、肌を支えられなくなってしまいます。結果的に、たるみやシワを引き起こし、老け顔になってしまいます。

シミやくすみ

糖化は「体がこげる」と表現しましたが、メラニンが体の中に溜まり、シミやくすみとして肌に影響を与えます。肌が黄色くくすむ「黄ぐすみ」に悩む方は、砂糖を控えてみてはいかがでしょうか?

肌荒れや乾燥

ターンオーバーを活性させる酵素は、糖化で発生するAGEsによって阻害されやすく、栄養が肌に届きにくくなってしまいます。また、肌に潤いを与えるコラーゲンの劣化も作用し、肌の保水力が低下。肌荒れや乾燥といった、さまざま悪影響を与えてしまいます。

とはいえ、「白砂糖は害悪である」という極端な論調に振り回されることも問題です。日々の食べ物や飲み物に気を使いすぎて精神的な負担が増し、結果的に「窮屈な生活」を送ることになってしまいます。自分で「とりすぎているかも…」と感じたら、代替品として黒砂糖やはちみつを使うなど、少しずつ減らすようにしましょう。

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