こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
症例数3000件を超えるプレジールの医師たちが、患者様のために本当に役立つ情報をお届けしたいと願っている「ホンネで薦める審美歯科ココだけの話」をいつもお読みいただいてありがとうございます。
今回は「歯列矯正」の治療について、歯科医のホンネのお話をさせていただきたいと思います。
目次
歯列矯正治療とは?2つの歯列矯正法にについて。
「あごが小さい」「歯が大きい」などの理由で、歯があごの骨にそって並びきれない場合、歯並びがガタガタに波打ってしまったり、前歯が前に飛び出したり、八重歯が目立ちすぎたりすることがあります。これを装置によって矯正するのが歯列矯正治療です。
人間の歯を支えている歯槽骨は、新陳代謝によって古い骨が少しずつ新しい骨に置き換わっています。そこで、歯を移動させたい方向に力を加え続けると、歯槽骨の力がかかった部分は少しずつ吸収され、歯の反対側に新しい骨がつくられます。歯が移動するスピードは非常にわずかなものですが、このような方法によって徐々に歯列を矯正していきます。
1.ブラケットを使った歯列矯正
歯列矯正治療にもさまざまな種類がありますが、一般的には「ブラケット」と呼ばれる装置を歯に接着し、これにワイヤーを通して、ワイヤーの弾力により、数年間かけて徐々に歯並びを整えていく場合が多いでしょう。また、「舌側矯正」といって、歯の裏側に装着するタイプのブラケットもあります。
ブラケットの装着期間は、歯を動かす距離にもよりますが、一般的には2年半から3年程度が目安でしょう。歯は一度動いても、矯正をやめると元にもどろうとする力が働きます。それを防ぐため、矯正終了後も一定期間は保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。
リテーナーは取り外しができるものと固定式のものがありますが、矯正期間と同じくらい(つまり2~3年)の装着が望ましいとされています。ただし、矯正の程度や歯の状況によっては、それよりも長期間のリテーナーの使用をすすめられる場合もあります。
2.ブラケットを使用しない歯列矯正「マウスピース矯正」
ブラケットを使用しない矯正治療としては、マウスピースを使用する方法があります。これは自分で着脱ができますが、ブラケットに比べると矯正できる症例が限定され、歯科医師の指示する装着時間を厳密に守らないと十分な矯正効果が得られない場合があります。
歯列矯正治療には抜歯が必要?
一方で「歯列矯正をするとき、絶対に抜歯しないといけないの?」という疑問を持つ人も多いでしょう。
症例によっては抜歯が必要ない場合もあります。矯正幅が小さい場合はあごの骨を広げたり、歯を削って小さくしたりすることで歯をきれいに並べることができる場合があります。
歯並びが悪くなる原因には先天的(遺伝的)要因や後天的要因(生活習慣)などさまざまなものが考えられますが、何らかの原因であごの骨が発達不良だった場合、歯がうまくあごの中に並びきれません。このため歯列がゆがんでしまうということが考えられます。このような原因で歯列矯正が必要になった場合、狭いあごに歯をきれいに並べるためには、どうしても歯の数を減らさざるをえません。抜歯が必要となるのはこういった場合などです。
歯列矯正治療を受ける時のポイント
歯列矯正には、見た目の歯の美しさを整えるという審美的な目的だけではなく、清掃性の改善やかみ合わせをよくするといった機能的な面での回復を望んで行われる場合があります。
かみ合わせが極度に悪いと、顎関節の異常や肩こり、頭痛などの原因になります。
また、かみ合わせの悪さがさまざまな不定愁訴の一因となることもあります。
しかし、このような症状に悩んでいる場合ならともかく、見た目の歯や歯並びの美しさだけを求めたいという審美的な目的だけで歯列矯正に踏みきるというのは勇気のいる事かもしれません。
なぜならば、ブラケットやリテーナーを使った歯列矯正の場合、5~6年にも及ぶ長期の治療期間が必要になります。
また、近年はブラケットも目立たないタイプのものがありますが、やはり口を開けばブラケットを装着していることは分かってしまいます。
ブラケットを装着することの違和感にも慣れが必要ですし、人によっては歯が動く時に痛みを感じることもあります。また、歯磨きもブラケットを装着したままですから、きれいに磨くのはなかなか大変です。
矯正治療をどのように考えて選択するべきか
歯科医師の中には、「多少歯並びが悪くても、『ちゃんと噛める』という歯本来の機能があれば、見かけはそれほど重要ではないから、歯列矯正は必要ない」と考える人もいるようです。
しかし、私たちはそのようには考えてはいません。歯や口元の見た目は人の印象を大きく左右しますし、歯並びや歯の色などを美しくすることで、見違えるほどハツラツと明るくなった患者さんや、生き方に自信を取り戻した患者さんが多数いらっしゃることを知っているからです。
当院では、費用や治療期間等の問題で審美を目的とした歯列矯正に踏み切れない方に、、歯を抜かず・削らずに美しい歯並びと白い歯を実現する「ティーシーズ」という施術をおすすめしています。
ティーシーズとは、一人ひとりに専用の人工の歯を作成し、それを歯の表面に貼り付けることで美しい口元を実現する施術法です。身体への負担がなく、リスクが少なく安全で、「歯並び・歯の色・歯の形」を一度に美しくすることができます。もちろん痛みもありませんし、虫歯などの問題がなければ、2回の来院で終了します。
全く削らずに貼る事を基本としていますが、患者様のご希望により、多少歯を削る場合もあります。その場合でも、患者様の身体に負担の少ない形での施術を提案しています。歯並び・歯の色・歯の形でお悩みの人は、歯列矯正以外にもティーシーズのような施術法があることを知ってもらえればと思います。
執筆責任者
院長 中村
日本歯科大学新潟生命歯学部卒業。一般開業医での勤務、2020年よりデンタルサロン・プレジール歯科医院長就任。
従来の歯科の考え方にはなかった「健全な歯を削らずに」得られる審美歯科がここにあります。
当クリニックを訪れてくださった方に、笑顔に自信を持っていただくことを一番に考え、対応させていただいております。