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歯の黄ばみ、自分で落とせるの?現役歯科医が答える、原因別7つの黄ばみ除去法

2017.01.13

審美歯科について

皆様、いかがお過ごしでしょうか。デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。いつも「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科ここだけの話」をご愛読くださりありがとうございます。
本コラムでは、私・中村が審美歯科医師としての立場から皆様にホンネのお話をさせていただいています。 皆様のお口の美と健康に少しでもお役立てばと願っております。

今回のテーマは「歯の黄ばみのセルフケア」です。

毎日歯磨きしてるけど、少し歯が黄ばんでる?と気になることはありませんか?

歯を白くするには着色の原因によって、対処のアプローチが違ってきます。
今日はいくつかのセルフケアをご紹介し、安全面や効果的な方法についてご説明していきます。

黄ばみの原因・正体は?

歯の黄ばみの原因は大きく分けて以下の2つです。

1.歯の「表面の着色」によるもの

色の濃い食べ物や、たばこなどの汚れがエナメル質表面に付着してしまったために歯がくすんだり、暗く見えている状態です。
こちらでしたら外側についている汚れのため、歯磨きなどの物理的な力でもある程度落とすことができます。

2.「エナメル質内部に沈着した着色や象牙質の色の変化」によるもの

エナメル質表面だけでなく、内部まで蓄積されてしまった着色汚れや、経年的に象牙質が黄ばんでくるために起こる、歯の内側からの変色があります。
こちらは歯磨きなどの物理的な力で落とすのは難しい状態と言えます。

歯の表面汚れを落とすには?

最初に紹介した「歯の表面の汚れ」を落とすには以下の2つの手段があります。

1.ホワイトニング歯磨き粉を使う

日本で販売されている歯磨き粉には、歯科医院で行われるホワイトニングのように、歯の内部から漂白して白くする成分は配合できません。
一般に歯を白くする効果をうたう歯磨き粉は基本的に研磨剤が配合されていて、それによって歯の表面汚れを落とすものになります。
磨きすぎると歯のエナメル質が傷ついたり、歯茎にダメージを与えることもあります。
ポイントは 強く磨きすぎない、やわらかめの歯ブラシを使うことなどです。
最近ではこの研磨成分に様々な補助成分が加わることにより、汚れを浮かせて落とすことができる、より効果的な歯磨き粉も販売されています。
当サロンでもご用意しています。

2.歯の消しゴムを使う

歯磨き粉に含まれる研磨成分で作られた歯の消しゴムがあります。
掃除に使うメラミンスポンジをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
これも研磨性の高い歯磨き剤と同様に歯を傷つけてしまうため、注意が必要です。
1週間に1回くらいの使用が良いでしょう。

歯の内部に蓄積した着色をきれいにするには?

ではもう一つの原因だった、歯の内部からの黄ばみを取る方法にはどんな方法があるのでしょうか?まずは、過酸化水素という薬剤を使ったホワイトニングとういう方法があります。

1.ホームホワイトニング

ご自身でできる方法として、ホームホワイトニングがあります。
歯科医院でマウスピースを作成してもらい、専用の薬剤で歯を白くすることができます。
毎日最低2時間程度、効果が出るまでは2週間ほど継続することが必要ですが、最終的な白さを維持するためのメインテナンスもご自身で行なえるメリットがあります。
ホワイトニング後は色戻りをしてしまうため、メインテナンスが必要です。

2.ホワイトニングペン

ペン型のホワイトニング剤で、自分で歯の表面に薬剤を塗る製品です。
審美歯科先進国アメリカなど海外では様々な製品が販売されていますが、日本でも見かけることが増えてきました。
薬事法の関係で、海外製品と日本で販売されている製品では成分や効能に違いがあります。
日本で売られているホワイトニングペンは本格的なホワイトニングの効果はなく、歯の表面汚れを落とすような効果になります。
海外のホワイトニングペンはホワイトニング成分を含んでいます。通常のホワイトニングで使用する薬剤より濃度が低くなっていますが、漂白成分の
比較的高い製品も見られます。
日本でもネットで海外製品を購入できるようになりましたが、安全面が心配されます。歯科医にご相談されるといいでしょう。

3.歯のマニキュア

白い塗料を直接歯の表面に塗って白くします。
ホワイトニングでは理想の白さにするまで時間がかかったり、ある程度の費用が必要ですがマニキュアは確実に早く白くすることができ、またすぐに元に戻すことができます。
銀歯なども目立たなく白くカバーすることができます。
一時的なものになりますが、手軽に行うことができるので、イベント事などでお試しになるといいでしょう。

4.重曹歯磨き

実際にはホワイトニング効果はありません。
クレンザー代わりとして歯の表面の着色汚れと結合しているタンパク質を分解し、研磨作用によって歯の汚れを落とす効果があります。
ただし、使う量や磨く強さによっては歯面を削ってしまう恐れがあります。
口の中の粘膜への刺激もあるため、使用には注意が必要です。

5.バナナの皮でこする

バナナに含まれるミネラルが歯を白くするとのことですが、それで歯が白くなることはありません。
バナナの皮にあるタンニンは逆に着色の原因になります。

以上になりますが、いかがでしたか?

上記のように歯の黄ばみを手軽にきれいにする方法は原因も、手段もいくつもあります。

まずはご自身の症状と原因を把握することが大切です。

効果と安全性の高い方法を選ぶため、当院では患者様一人ひとりの歯にあった手法、治療方法をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。


  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。