コラム

Column

歯の「ホワイトニング」とは?歯科医が教える治療のメリット・デメリット、費用感について

2016.04.27

ホワイトニング

審美歯科について

こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。
いつも「ホンネで薦める審美歯科ココだけの話」をお読みくださり、ありがとうございます。

さて今回は当院にご来院される方の中でも悩んでいる方が多い「ホワイトニング」について、審美歯科医の目線から、差し歯治療のメリット、デメリットをホンネでお答えしたいと思います。

最後までお付き合いくださいますよう、よろしくお願いします!

そもそもホワイトニングとは?クリーニングとの違い。

ホワイトニングとは元々のご自分の歯の色を白く明るくする方法です。
歯のクリーニングと混同されることがありますが、クリーニングは歯に付着した歯垢や歯石、着色汚れを取り、歯本来の状態に戻す事を言います。
クリーニングの詳しい内容はこちらをご参照ください。

ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングという2種類の方法があります。

「オフィスホワイトニング」とは?

歯科医院で歯科医師の管理下の元行う方法で通院型のホワイトニングのことを言います。
1回~数回の通院が必要です。
一般的に歯の表面に薬剤を塗り、光を当てることによって薬剤が活性化し歯を白くしますが、光を当てないタイプの薬剤もあります。
薬剤の種類や効果によって費用が大きく違い、数千円~数万円という費用がかかります。
また、歯の本数で金額が設定されている歯科医院もありますし、上・下の歯とブロックで金額が設定されている所もあります。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリットについて

短期間で効果を得たい場合におすすめですが、その代わり後戻り(色の戻り)が起きやすいとされています。
ご自分でホワイトニングをされるのが面倒くさい、という方におすすめの方法です。

「ホームホワイトニング」とは?

自宅で行う方法で、マウスピースに専用の薬剤を入れて使用します。
歯科医院で歯型を取ってマウスピースを作り、専用の薬剤も処方されます。費用は数万円で、その後薬剤を必要に応じて追加購入していきます。

ホワイトニングのメリット・デメリットについて

1ヶ月程度の継続使用の為、効果が現れるまで時間はかかりますが、その分後戻りが少ないです。しっかりした効果を得たい方におすすめです。
嘔吐反射が有る方はマウスピースの使用が困難な場合があります。

以上、2つの方法ですがそれぞれメリット・デメリットがあります。
それをうまく利用して効率的に効果を得て白さを持続するため、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用することも多いです。
一般的にダブルホワイトニングやデュアルホワイトニングと呼ばれます。
ご自宅でホームホワイトニングをしながら通院してオフィスホワイトニングを数回受ける事によって効果を最大限に引き出します。

ホワイトニングで思ったよりも白くならなかった方、色の戻りが早かった方はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して頂くと効果が出やすいかもしれません。

ホワイトニングは保険が効かない自費診療の為、費用は各医院によって様々です。また、中にはホワイトニングを扱っていない歯科医院もありますので事前にご確認頂いた方がよいでしょう。

歯科医が教えるホワイトニングに向かない人、出来ない人について

全ての方にホワイトニングが有効というわけではありません。次にホワイトニングが向かない方についてお話していきます。

ホワイトニングが非適応/向かない方

  • 妊娠・授乳中の方
  • 無カタラーゼ症(ホワイトニングの主成分である過酸化水素を分解するカタラーゼが不足している病気。先天性の遺伝的酵素欠損)
  • 小児
  • 重度のテトラサイクリン歯
  • 神経が死んでいる歯(ホワイトニングでは十分な効果が出ない事が多い)

他、虫歯が多数ある方や重度歯周病の方は治療を優先して頂きます。

メリットばかりではありません。ホワイトニングの注意点について

ホワイトニングは天然の歯に有効な方法であるため、差し歯や詰め物などを白くすることはできません。
ホワイトニングを行うと歯がしみる症状が出る事があります。
元々知覚過敏の症状がある方や、歯が削れたりすり減ったりしている方は特に注意が必要です。
いずれにしても歯科医院でしっかりとホワイトニングのカウンセリングを受けて頂く事をおすすめします。

最近よく耳にするセルフホワイトニングとはいったいどんなものなの?

セルフエステのようにご自分で施術をするものであるため、お店は基本的には歯科医院でありません。
歯科医師・歯科衛生士でないとお口の中に触れてホワイトニングをすることは法律上できないからです。
そのため歯科医院で使用するホワイトニング効果のあるお薬を使う事が出来ません。歯に付いた着色汚れはとれても、歯を白くする効果はほとんど期待できません。
費用が安価のため気軽に受けやすいですが、セルフ方式の為自己責任となります。

しっかりと白くされたい方はやはり歯科医院でホワイトニングを受けるべきでしょう。

白く輝く歯は、清潔感や若々しい印象をあたえます。
ホワイトニングに興味はあってもなかなか踏み出せなかった方、まずは一度ご相談頂いてはいかがでしょうか。


  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。