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自宅で気楽に取り組めるホワイトニング。歯科医院で行うものと、どのくらい効果が違う?

2017.12.29

ホワイトニング

「ホワイトニング」には、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と自宅でできる「ホームホワイトニング」があります。通院しなくて済むなら手軽で気楽だからとホームホワイトニングを選ぶ方も多いと思いますが、気になるのは医師が行うオフィスホワイトニングとの効果の違いではないでしょうか。

そこで今回は、ホームホワイトニングの種類と特徴、費用などについて、オフィスホワイトニングとの違いを踏まえてご説明します。

ホームホワイトニングの種類

自宅でできるホームホワイトニングには、さまざまな種類があります。それぞれの特徴や効果、治療に必要な期間や費用についてまとめてみました。

マウスピースとジェル

自宅で行うホワイトニングで広く浸透しているのが、マウスピースとジェルを使う方法です。
歯科医院で作ったオリジナルのマウスピースに専用のジェルを塗り、1日30分から8時間程度、1ヵ月以上継続して装着することによって少しずつ歯を白くしていきます。
マウスピースは透明なので目立ちにくく、食事のとき以外はいつでもつけておくことができますので、通勤時間や入浴時間といった隙間時間を活用できるのがポイントです。効果が出るまでには時間がかかりますが、オフィスホワイトニングに比べて後戻りしにくく、白い歯を長く維持することができます。ただし、嘔吐反射がある方は、マウスピースを挿入すること自体が難しい場合があります。
この方法でかかる費用は歯科医院によって異なりますが、2~4万円であれば平均的といえるでしょう。なお、ホワイトニング用のマウスピースのキットも安価で販売されていますが、こちらは扱いが難しいのであまりおすすめできません。

重曹でうがいや歯磨きをする

薬局で手軽に、数百円程度で手に入れられる重曹を使う方法です。重曹はさらさらとした白い粉ですが、油となじんで落としやすくする作用や、消臭作用などさまざまな効果があることで知られています。
そうした効果のひとつが研磨作用です。コップ1杯強の水に小さじ一杯の重曹を混ぜてうがいをするほか、歯磨き粉代わりに使ってもホワイトニング効果(クリーニング効果)が期待できます。しかし、一般的な歯磨き粉などとは比較できない研磨力があるため、頻繁に行うと歯が削られて傷付いてしまうリスクもあります。必ず食用の重曹を使い、1週間に1回程度にとどめるようにしてください。

ホワイトニングペンでジェルを塗る

「塗るだけで歯が白くなる」といったキャッチフレーズで近年人気なのがホワイトニングペン。ドラッグストアやネットショップなどで、1本2,000~3,000円ほどで販売されています。
使い方は、歯を軽くブラッシングしたあと、ペン先から出るジェルを歯に直接塗り、しばらく放置してふき取ってから再度ブラッシングするだけ。1ヵ月ほど継続すると効果が出てくるとされています。使い方は原産国や商品によって異なるため、取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉で磨く

「歯を白くする」というキャッチフレーズの歯磨き粉で歯を磨くのは、最も安価で手軽な方法かもしれません。
注意したいのは、歯磨き粉自体にホワイトニング効果があるわけではないということ。こうした歯磨き粉には着色汚れを落とす成分が含まれていますので、続けて使用することによって色素が分解されて歯が白くなったように感じるというわけです。効果がすぐに感じられることはありませんから、ほかの方法と組み合わせたほうがいいかもしれません。

LEDライトを使う

歯科医院のホワイトニングでも使うことがあるLEDライトは、自宅用としても数千円程度で販売されています。
注意したいのは、LEDライトはあくまでも補助的な役割を果たす物ということです。最初にご紹介したマウスピースでのホワイトニング時に、マウスピースの上からLEDライトをあてることによって、ホワイトニング作用が促進されるというしくみです。個人差はありますが、比較的早期に効果が出る方法として、海外では著名人も多く行っているようです。

メリット・デメリットを考えて、自分に合ったホワイトニングを

自宅で簡単にセルフケアができるホームホワイトニングは、薬剤が隅々まで浸透するほか、白さが長続きするという特徴があります。しかし、いずれも効果がすぐ出るものではないので、根気強く続けなければなりません。
一方、オフィスホワイトニングは、通院の手間はあるものの、歯科医療機関だけが使用でき、ホワイトニング効果が非常に高いとされる「過酸化水素」を使用できるのが最大のメリットです。1回の施術で、十分な効果を実感できるはずです。しかし、歯の再石灰化によって色戻りが早いという欠点もあります。

ホームホワイトニングにもオフィスホワイトニングにも、メリットもあればデメリットもあります。自分がホワイトニングに求めるもの、効果を実感したい時期などをよく考えた上で選びましょう。


  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。