コラム

Column

多くの人が抱えている歯のコンプレックス。お悩み別に解決方法をまとめました

2017.10.16

マウスピース矯正

審美歯科について

皆様、こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、中村です。いつも「歯医者さんがホンネで薦める審美歯科ここだけの話」をご愛読いただき、ありがとうございます。このコラムでは、皆様のお口の美容と健康に役立つ情報をご紹介しています。

今回は代表的な歯のお悩みについて、症例別にどのような解決法があるのかをまとめてみました。歯のお悩みの治療法は必ずしも1つではなく、例えば歯並びを良くするにもワイヤー矯正、マウスピース矯正、ダイレクトボンディング法、プレジールの「ティーシーズ」など、さまざまな方法があります。どの方法がベストかは患者さんのニーズや状況次第ですが、さまざまな方法を知ることで、お悩み解決までの道筋がはっきりするかと思いましたので、このテーマを選ばせていただきました。

「歯並びを良くする」「歯の色をきれいにする」「虫歯や歯周病の治療」「詰め物や差し歯など、治療済みの歯の問題を解決する」の4点について、それぞれどういう治療法があるのかを、値段や治療期間、それぞれのメリット・デメリットも含めてご紹介します。

歯並びを良くする方法

歯並びを良くする方法は、大きく分けて全体矯正、部分矯正、ダイレクトボンディング法、セラミック矯正(プレジールの「ティーシーズ」を含む)の4種類があります。

・全体矯正

全体矯正は、器具をつけて歯列全体を矯正する方法で、ワイヤーとブラケットを使う「ワイヤー矯正」、マウスピースを使う「マウスピース矯正」、インプラントとワイヤーを使う「インプラント矯正」の3種類があります。価格は65~150万円前後と高く、治療期間も1~3年かかりますが、歯列全体を美しく整えることができます。

・部分矯正

おもに前歯の歯並びを整える部分矯正は、ワイヤーやマウスピースを使って前歯の部分だけを矯正します。価格は15~30万円程度で済むことが多く、治療期間も3ヵ月~1年ほどと、全体矯正に比べれば短くなります。ただし、奥歯の噛み合わせ改善も必要なときには使えません。

・ダイレクトボンディング法

歯の色に近い樹脂性素材(歯科用レジン)を歯に盛り付けるダイレクトボンディング法は、おもに歯と歯のあいだにできた隙間を埋めるときに使います。価格は1~5万円程度で、検査・診断と施術の計2回の通院で施術を受けることができます。ただし、出来上がりは歯科医師の技能により大きく影響され、隙間を埋める以外の矯正には使えません。

・セラミック矯正

セラミック矯正は、歯の表面につけ爪のようにセラミック製の被せ物を貼り付けたり、歯にセラミック製の被せ物をしたりする方法で、歯と歯のあいだの隙間を埋めたり、歯並びのでこぼこを解消したりすることができます。被せ物の場合、価格は1本あたり7~15万円程度、治療期間は2ヵ月ほどです。健康な歯を削らなければいけないのがデメリットですが、薄い創作歯を歯の表面に貼り付ける「ティーシーズ」のように、歯を削らずにつけられるものもあります。

歯の色をきれいにする方法

歯の色をきれいにする方法は、クリーニングとホワイトニングに加え、ティーシーズなどのセラミックを貼り付けるものがあります。

・クリーニング

歯科医院で専用の機器を使って歯石を除去し、歯の表面についた汚れを落とします。価格は保険診療なら3,000円前後、時間にして30分ほどです。コーヒーやカレー、タバコによる着色など、歯磨きでは落ちにくい汚れを落とすことで、歯をきれいにすることができます。

・ホワイトニング

ホワイトニング剤の作用で歯を白くする方法です。歯科医院で受ける「オフィスホワイトニング」と、歯科医師の監修のもと自宅で行う「ホームホワイトニング」があり、オフィスホワイトニングは5~10万円程度、ホームホワイトニングは2~5万円ほどです。
オフィスホワイトニングは数回の施術で、即効性がありますが、持続期間は短くなります。一方のホームホワイトニングは、効果が表れるのは遅くなりますが、持続期間は長いという特徴があります。

・ラミネートベニアなど

歯の表面につけ爪のようにセラミック製の人工の歯を貼り付ける方法で、銀歯や神経が死んで変色した歯、変色した被せ物などをきれいに見せることができます。歯を削ってつける方法が一般的ですが、「ティーシーズ」のように歯を削らずにつけられるものもあります。ちなみに、ティーシーズの場合、価格は1本62,700円(税込)、通院は最短で2回となります。

虫歯や歯周病の治療法

虫歯や歯周病の治療法には、次のようなものがあります。

虫歯の治療法

・フッ素塗布

フッ素塗布は、歯に穴が開くまえの段階に有効です。歯の再石灰化を促すことで、虫歯の進行を防ぎます。

・虫歯部分を削って除去し、詰め物をする

歯の表面のエナメル質、またはその下の象牙質まで穴が開いてしまった場合、虫歯部分を削って除去し、詰め物をします。削る代わりに、薬剤を使って虫歯部分を除去する方法もあります。

・根管治療

根管治療は、虫歯が歯の根(神経)まで達してしまったときの治療法で、細い針状の特殊な器具を使って歯の根をきれいにしたあと、薬剤を入れて滅菌し、被せ物で蓋をします。

歯周病の治療法

・歯についた歯石の除去+ブラッシング指導+メンテナンス

軽度の歯周病の場合、歯についた歯石を除去し、ブラッシング指導とメンテナンスを行います。

・歯茎の中の歯石除去

中程度の歯周病の場合、上記の治療に加えて、歯茎の中の歯石除去も行います。状況に応じて数度に分けて行われることもあります。

・歯茎を切開しての歯石除去(フラップ手術)

重度の歯周病の場合、上記の治療に加えて、歯茎を切開して、歯周ポケットの奥深くの歯石を取り除きます。

歯科医院での治療だけでなく、日頃のブラッシングやその後のメンテナンスが大切であることも、歯周病治療の特徴です。

詰め物や差し歯など、治療済みの歯の問題を解決する方法

治療済みの歯は、再び痛みが出たり、変色が気になったりとトラブルが起きやすいところでもあります。代表的なトラブルと解決方法を挙げておきます。

・歯が痛い

痛みの原因は、被せ物が合っていないか、被せ物の下で虫歯が進行していることなどが考えられます。前者の場合は歯科医院で被せ物を調整してもらうこと、後者は一度被せ物を外し、きちんと治療し直す必要があります。

・色が変わってきた

詰め物や差し歯の素材によっては、年月が経つうちに変色することがあります。解決策としては、詰め物や差し歯そのものをやり直す方法と、「ティーシーズ」などで見た目を改善する方法があります。

・詰め物が外れた、差し歯が取れた

歯と詰め物の接着に使われるセメントは、年月が経てば劣化しますから、詰め物や差し歯が取れてしまうこともあります。そのような場合は無理に元に戻そうとせず、取れた詰め物を容器に入れて、失くさないように保管し、早めに歯科医院に行ってください。詰め物の劣化がなければ、そのまま詰め直せることもあります。

・歯の根元が黒ずんできた

加齢により歯茎が下がって、差し歯の土台の金属が見えたり、流出した金属成分が歯茎を黒く染めてしまうことで、歯の根元が黒ずんできたりすることがあります。黒ずみの原因となっている土台や差し歯を取り除き、セラミックなど非金属の物と交換することで解消できます。

歯並びの改善ひとつとっても、さまざまな方法があります。該当するお悩みがある方は、一度歯科医院でどのような治療法がいいのか相談してみてください。もちろん、プレジールでも、いつでもご相談を受け付けています。

  • コラムに掲載されている施術などは、必ずしも当院でご提供してるサービスに限りませんので、ご了承ください。