患者様「歯の黄ばみ・黒ずみの原因はなんですか?どうしたら治りますか?」 歯科医師が皆様の疑問に答えます!

  • 患者様「歯の黄ばみ・黒ずみの原因はなんですか?どうしたら治りますか?」 歯科医師が皆様の疑問に答えます!

こんにちは! デンタルサロン・プレジールの歯科医師、川邉(かわべ)です。
いつも「ホンネで薦める審美歯科ココだけの話」をお読みくださり、ありがとうございます。

さて今回は、当院によく寄せられる、「歯の黄ばみや黒ずみはどうすればいいの?」「歯をよく磨いているのに歯が白くならない」といったお悩みに、審美歯科医の目線から、ホンネでお答えしたいと思います。

Q:歯の黄ばみ・黒ずみの原因は? 歯を白くするためには?

「私は生まれつき歯が黄ばんでいて、自分でもイヤでたまりません。食事にも気をつけ、歯磨きもこまめにしているのですが効果はないようです。このような歯の黄ばみの原因は何でしょうか?」

Y美

「私はもともと歯が白かったのですが、近年になって歯が黒ずんできたような気がします。歯を以前のように白くするためにはどうしたらいいでしょうか?」

T代

A:歯の黄ばみ・黒ずみにはさまざまな原因があります

Y美様、T代様。ご質問いただきましてありがとうございます。
同様のご質問はほかの皆様からも寄せられておりますので、歯の黄ばみ・黒ずみに対する体系的なお話をさせていただきたいと思います。

では、まず「歯の黄ばみ・黒ずみの原因」についてお話ししていきましょう。

歯の色には、生まれつきの個人差がありますが、完全に真っ白という人はなく、やや黄色みを帯びた色をしていると思います。
この黄色みは、歯の主体である象牙質の色です。その外側を半透明のエナメル質が覆っているのですが、このエナメル質が薄い人や、エナメル質の透明度が高い人ほど、象牙質の黄色みが透けて見えるので、歯が黄色っぽく見えます。
これは体質によるもので、歯の健康とはあまり関係がありません。

では、歯の色が変色してしまう原因にはどのようなものがあるでしょうか。
ひとつには、「テトラサイクリン歯」という、小児期に飲んだ薬の副作用で歯の色が変色してしまったケースがあります。

【参照】テトラサイクリン歯とは? 変色の原因と対処法を歯科医が解説

これ以外の原因は、外的要因(生活習慣)と、内的要因(加齢・疾病など)のふたつに分類することができます。

歯の黄ばみ・黒ずみの外的要因(生活習慣)

歯の黄ばみ・黒ずみの外的要因には、

  • 飲食物による着色汚れ
  • 喫煙によるヤニ汚れ
  • 歯磨きをしない、または歯磨きでの磨き残し

などが考えられます。

コーヒーや紅茶などに使う陶器は、長期間使っているうちに「茶渋」がついてきますね。あれと同じような現象が歯にも生じると考えていただくとわかりやすいでしょう。
また、赤ワイン、ブルーベリー、ターメリック(別名ウコン。カレーなどに使われる黄色い香辛料で、着色力が強いため染料にも用いられる)なども歯に付着しやすい色素を多く含んでいます。

また、タバコの煙にはタール(樹脂成分)が含まれており、タールには強い粘着力があります。喫煙習慣は、歯を黄色くするだけでなく、歯肉を黒ずませることも考えられます。

歯磨きをキチンとしていない人や、磨き方がおおざっぱな方の場合、歯にプラーク(歯垢。雑菌のかたまり)がつき、黄ばみや黒ずみの原因となることがあります。

歯の黄ばみ・黒ずみの内的要因(加齢・疾病など)

歯の黄ばみ・黒ずみの内的要因には、

  • 加齢による歯の変色
  • 虫歯
  • 銀歯や歯の詰め物の劣化

などが挙げられます。

冒頭で「歯の象牙質はもともと黄色みを帯びている」と書きましたが、加齢とともに、この黄色みは年々濃くなっていきます。また、加齢にともなってエナメル質が薄くなり、象牙質の黄色みが濃く見える場合もあります。

また、虫歯になると、歯は脱灰(歯のミネラルが溶け出していく現象)し、黄ばんだり黒ずんだりして見えます。

「銀歯や歯の詰め物の劣化」がなぜ歯の色に影響を与えるのかというと、これらに含まれる金属が少しずつ金属イオン化して流出し、黒く変色して歯や歯ぐきに浸透することがあるからです。

歯科医師が教える「歯の黄ばみ・黒ずみを予防する3つのセルフケア」について

黄ばみや黒ずみなど、いったん変色してしまった歯をご家庭のセルフケアだけで白く戻すことは非常に困難です。しかし、これ以上変色を進行させないための予防という効果は期待できますのでご紹介したいと思います。

1.口をゆすぐ

食事のあと、すぐに口をゆすいだりうがいをしたりして、食べ物の色素を素早く口の外に出してしまうことで歯の変色を防ぎます。コーヒーや紅茶、赤ワインなど色素の多い飲み物を飲んだり、お酢や柑橘類など、エナメル質を溶かす酸を多く含む飲食物を摂ったりしたあともこまめに口をゆすぎましょう。酸蝕歯の予防にもなります。

2.適切なブラッシング

正しいブラッシングのやりかたを覚え、習慣にしましょう。一度、ブラッシングについては歯科医の指導を受けてみられてはいかがでしょうか。

3.食物繊維の多い食べ物を食べる

やわらかい食事に偏らず、食物繊維を多く含む、歯ごたえのある野菜や果物を積極的に食事に取り入れてください。歯の表面の汚れを色素とともにこすり落としてくれます。

これはNG! 歯によくない2つの生活習慣

1.過度な歯磨き

歯を白くしたいからといって、一日に何度もゴシゴシと歯磨きをするのはやめましょう。エナメル質を傷つけ、かえって歯の変色をうながしてしまう可能性があります。また、歯や歯ぐきを傷つけてしまい、歯肉炎や歯周病の原因にもなります。

2.歯科医師の診断を受けないホワイトニング

歯科医師の診断を受けずに、市販のホワイトニング薬や器具を使うのはやめましょう。上記で説明したとおり、歯の黄ばみや黒ずみにはさまざまな原因があります。原因によって治療法は異なりますし、そもそもホワイトニングでは対処できない場合もあります。
また、「ホワイトニング」をうたう歯磨き剤なども歯を白くする成分が入っているわけではないので効果は期待できません。

原因や程度によって異なる治療法

歯の黄ばみ・黒ずみの原因が生活習慣的なもので、エナメル質の表面に色素がついている程度であれば、歯科医のクリーニングを受けるだけでかなり白さを取り戻すことができます。

また、色素がエナメル質に深く浸透しているようであれば、歯科医に通院して施術を受けるホワイトニング(オフィスホワイトニング)や、歯科医師の指導のもとご家庭で行うホワイトニング(ホームホワイトニング)も効果が期待できます。

ただし、生まれつき歯が黄色い人や、色素を原因としない歯の変色に対しては、こうした治療が効果的とは考えにくいのです。クリーニングやホワイトニングでは、歯を本来の色よりも白くすることはできません。

こういう場合に考えられるのは、一般に「歯のマニキュア」などと呼ばれる、歯の表面に白いコーティング剤を塗る方法のほか、「セラミッククラウン」といって、セラミック(陶器)でつくられた被せ物を歯の上にすっぽり被せてしまう方法(元の歯を削って小さくする必要があります)や、ラミネートベニアやティーシーズなど、歯の表面に人工の歯を貼り付ける方法などです。

それぞれの治療法に特徴があり、費用や治療期間、治療の効果が継続する期間、自分の歯を削る・削らないなどの違いがあります。 どの施術がふさわしいかは個人差があります。まずは審美歯科での診察やカウンセリングを受けていただければと思います。

審美歯科でクリーニングを受けてみられては?

Y美様、T代様。疑問は解消されましたでしょうか。
ひょっとして「疑問は解消したが、悩みは解決していない」とおっしゃるかもしれませんね。

これは私からのご提案ですが、一度、審美歯科で歯のクリーニングを受けがてら、ご自分の歯の変色の原因や日常的なメンテナンス方法などのアドバイスを歯科医から受けてみてはいかがでしょうか?

クリーニングを受けていただくと、歯の表面に付着した色素を落として歯が白くなるだけでなく、虫歯や歯周病の予防・早期発見/早期治療などに大きな効果があります。

当院でもクリーニングを行っておりますし、クリーニングにお越しいただいた際に患者様の歯の状態を診察させていただいて、黄ばみ・黒ずみを解消するための適切な治療法についてご提案させていただくことが可能です。

歯科医師からの意見を一方的に押しつけるのではなく、カウンセリングによって患者様のお悩みやご希望をしっかり理解したうえ、患者様にご納得いただけるような治療の方向性を一緒に探していきます。

「審美歯科に行く前に、まだ質問しておきたいことがある」ということでしたら、どうぞご遠慮なく、当院の無料メール相談などをご利用くださいませ。不明な点などをわかりやすく具体的にご説明させていただきます。